月経カップ何歳から使えるの?マニアが本気で教える & 選ぶ10代にオススメの月経カップ【妖子】
こんばんは、妖子です。
「月経カップは何歳から使えるの?」
「理屈の上では、初潮を迎えていれば使えます。」
・・・・・・
えっ?本当に?
理屈の上ではそうかもしれないけれど、そんなに甘くないことは、なんとなく想像できますよね。
そんな中、私が出会った最年少ユーザーは「13歳」。
初潮が来た年齢や、実年齢よりも、
「自分の体やカップとどれだけマジメに向き合えるか」 がカギ
だと思っています。
今日の記事では、10代が月経カップを使う上で知っておいて欲しいことや、おすすめのカップを紹介していきます。
ご本人はもちろん、保護者の人にも知っておいて欲しいですし、
月経カップに興味はあるけれど、親に話しにくいという人は、この記事を見せるなどして情報を共有して欲しいです。
私は、10代の頃に生理でたくさんの思い出を犠牲にしました。
同じような思いを皆さんにはして欲しくない!
その一心で書きます。届けぇぇぇぇぇ!!
★関連動画はこちら★
月経カップはいつから使えるの?
導入でもお話ししたように、理屈の上では、初潮を迎えていれば使えます。ただ、これは現実的ではなく、実際のところ「周期や経血量が安定してから」が一般的のようです。
また、月経カップの場合は、タンポンを経験してから挑戦する人が多く、タンポン → 月経カップは、私もおすすすめしています。
先に紹介した13歳の人も、すでにタンポンユーザーでした。
参考サイトとして、ソフィのリンクを貼っておきます。体験談や注意事項、Q&Aまで、充実した内容がコンパクトにまとまっていますので、タンポン挑戦時に役立つと思います。
https://jp.sofygirls.com/ja/family/musume/about_tampon_05.html
ここから先は、10代の月経カップデビューをサポートしてきた私の経験談ですが、月経カップデビューできるかどうかのポイントは・・・
気持ちです!!
えーーーーーー!
っと思うかもしれませんが、
大真面目です。冗談ではありません!
「期待 >>>>>>恐怖」
「好奇心 >>>>>恐怖」
そして
「何がなんでも月経カップで
快適になってやるんじゃぁ~
うぉぉぉ!」
という人ほど、挿入に成功するスピードが早かったです。
これは大人にも共通することで、「恐怖」が勝ってしまい、体の力が抜けないと、出産を経験している人でも、うまくいかないことが多いです。
恐怖に打ち勝つためには、予習が何よりも大事です。
どうすれば痛くないのか。怖くなくなるのか。
このあたりの詳細は、あとで説明することにいたしましょう。
月経カップが使える10代の条件
簡単にまとめると、以下の3つです。
月経カップを使うために必要なこと
(1) 知識がある
(2) カップのケア / 管理を自分でできる
(3) 使用上のルールを守れる
(1) 知識がある
(2) カップのケア / 管理を自分でできる
(3) 使用上のルールを守れる
この記事は10代に向けた内容ですが、ユーザーが何歳であろうと、この原則は変わりません。
逆を言えば、成人していても、(2)や(3)が十分に出来ない人は月経カップを使用する権利はないと思っています。
1週間近くカップを膣の中に入れっぱなしにするなど、非常識な使い方をするユーザーが多くなると、カップが原因で致命的な事故が起こりやすくなります。
実際に事故が起こってしまうと、本人の健康が損なわれますし(最悪、死に至ることもあります)、
月経カップのイメージも下がるし、使用上の制限が出てくるしで、良いことがありません。
「若いから使えない。性体験がないから使えない」、「大人だから使える」と決めつけるのではなく、
月経カップや自分の体や性格を知った上で、「使えるか、使えないか」を検証しましょう。
次の項目からは、具体的にどうしたことに気を付けるべきなのかを見ていきます。
2、リスク(危険性)はゼロではない
月経カップやタンポンは、使い捨てナプキンに比べるとリスクがあります。特に、健康に深刻な影響を与えるのは、黄色ブドウ球菌トキシックショック症候群、通称「TSS」という病気です。
詳細は別記事を見て頂くとして(現在、準備中)、月経カップが原因でなるTSSはとても珍しいです。
交通事故に合うのが怖くて買い物に行かない人はほとんどいません。
飛行機の墜落事故は怖いかもしれないけれど、たくさんの人が海外旅行に出かけます。
月経カップに限らず、私達は日常生活を送る上で、常に「何か」と「リスク」を天秤(てんびん)にかけて行動しています。
最終的に月経カップを使用するかどうかは、「快適な生活」と「リスク」のバランスを考えて、自分で判断するようにしましょう。
一人で判断するのが難しければ、この記事を見せた上で、保護者の人に相談してみるのも良いですね。
自分の体を知る
皆さんは、自分の膣の中がどうなっているか知っていますか?経血はどこから出てくるか知っていますか?
月経カップを使うには、自分の体の構造を理解しておく必要があります。
まずは、こうした解剖図を見て、膣の中がどうなっているのかを、目で見て確認しましょう。


そして、月経カップを購入する前に、指を膣の中に入れて、「膣内探検」をしましょう。
月経カップは、「子宮口から出てくる経血をキャッチして、数時間貯めておく」生理用品です。
子宮口の場所がわからないと正しい位置にセット出来ないですし、そもそも正しいサイズの月経カップを選ぶこともできません。
とても良い機会ですから、挑戦してみましょう。
余談ですが、大人の中にも、自分の膣のことを知らない人はたくさんいます。
それどころか、生理の仕組みを理解している人も決して多くないと思います。
何を隠そう、私も月経カップを使うまでは、子宮口の位置がどこにあるかなんて、考えたこともなかったです。
子宮口?
はっ??(。∀゜)??ソレオイシイノ?
って感じでした。
自分の体のことなのに、「毎月血が出てくる」という事実以外、何も知らない・・・。
今となっては、そうした無関心を「怖い」とさえ思います。
生理が関連する女性特有の病気はとても多く、生理や膣のことを知っていると、そうした病気に気づきやすくなります。
こうしたことも是非知っておいてください。
無理をしない
中には性交経験がなくて、使おうとしている人もいると思います。私が知る範囲では、そうした人達も皆さん無事にデビュー出来ていたので、決して不可能ではありません。
ただ、時間はかかると思っておきましょう。
月経カップは、使い捨てナプキンのように、購入すればすぐ使えるアイテムではありません。
十分な予習をして、しっかり『知識』を持っていたとしても、『経験』が少ない状態では、うまくいかなくて当然です。
自転車を例に挙げると、三輪車 → 補助輪付き自転車 → 二輪自転車と、少しずつ経験を詰んで、乗れるようになりますよね?
月経カップもそれと同じで、経験することで、少しずつ出来るようになります。
最初は、カップの先っぽだけ入れば100点満点です!!
そして、回数を追うごとに、5mm、10mmと少しずつカップを奥に挿入してみましょう。
挿入の解説動画はこちら(倍速再生がおすすめ)
今まで、膣の中にタンポン以上の大きさの物を入れたことがない人は、多少の痛みがあるかもしれません。
でも、きちんと準備をして、無理をしなければ、その痛みも最低限におさえることができます。
『初体験は痛い』とよく聞きますが、その多くは「知識がない人同士が行為に及んだ結果」であることが多いです。
月経カップ挿入のコツ
・軽い運動などで体をほぐす
・リラックスをする
・深呼吸する
・十分に足を広げる
・カップは尾てい骨を目指して挿入
・手で膣の入口を広げる
・カップを水で濡らす/潤滑剤を使う
・軽い運動などで体をほぐす
・リラックスをする
・深呼吸する
・十分に足を広げる
・カップは尾てい骨を目指して挿入
・手で膣の入口を広げる
・カップを水で濡らす/潤滑剤を使う
月経カップにはじめてチャレンジする時は、上記のことを心がけてください。
初体験は相手がいるものですが、月経カップはすべて自分でコントロール可能です!
どんなに時間がかかっても、失敗しても、プレッシャーに感じる必要はありません。
それでも、辛い痛みがある時は、その日は諦めましょう。無理をする必要は全くありませんよ!
なぜなら、
生理はなくならないからです!!
今回失敗したら、次回またチャレンジすれば良いだけ。
新しいことに挑戦している自分に自信を持ってくださいね!チャレンジしてる私、最高~♪
カップの管理ができる
月経カップは、1日1度の石鹸洗浄と、生理が終わった後の煮沸消毒が必要です。お手入れの動画はこちら
きちんと自分で出来るでしょうか?
そうしたことも、購入する前にしっかり考えてみましょう。
正しい使い方を守る
月経カップを使う上で、注意すべきは2点だけです。・清潔にする
・装着時間を守る
なぁんだ、意外と簡単なんだ~、と思う人もいるかもしれません。
学校では、試合や試験、修学旅行など、いろいろなイベントがあります。
自由にトイレに行けなかったり、清潔な環境を保てなかったり、よくよく考えてみると、そうした状況は意外と多いのではないでしょうか?
そうした時、皆さんならどうしますか?
時間を守れない時などは、月経カップだけに頼るのではなく、タンポンやナプキンも組み合わせて工夫をしてみましょう。
装着時間は、月経カップごとに決められているので、しっかり守ってくださいね!
10代におすすめの月経カップ
心と知識の準備が出来たら、いよいよカップを決めましょう!今から紹介するカップに共通しているのは、直径40mm前後であり、V字型であるということ。
月経カップの直径はだいたい40~45mmが多く、その中で最小クラスの直径を選んでいます。
それより大きいと使えないわけではありませんが、はじめての人には、直径が小さく、「V」の形だと扱いやすいのでおすすめしています。

横幅で最長部分が直径。黄色のカップがV字型。
自分で測る必要があるのは、子宮口の高さです。
カップの高さを選ぶ上で、とても重要なポイントです。
こちらの記事を参考に測ってみてくださいね!
サイズがわかったら、準備完了。
早速オススメカップを見ていきましょう!
装着感 | ★★★☆☆ |
挿入しやすさ | ★★★★☆ |
取り出しやすさ | ★★★★☆ |
手入れのしやすさ | ★★★★☆ |
慣れやすさ | ★★★★☆ |
価格 | ★★★☆☆ |
総合的に評価が高いのがルネット。
少し固めで、開きやすく、ステムが長めなので、取り出しやすいです。
カップはもちろん、パッケージもかわいく、色も選べるので、気分をアゲてくれるのもポイント♪
装着感 | ★★★☆☆ |
挿入しやすさ | ★★★★☆ |
取り出しやすさ | ★★★★☆ |
手入れのしやすさ | ★★★☆☆ |
慣れやすさ | ★★★★☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
ハイサベさん(65~75mm)におすすめしたいのがこちらのカップ。
カップ本体が長めなので、密閉の解除がやりやすく、固さや弾力性も標準なので、扱いやすいです。
半透明なので、経血の状態をチェックしやすく、自分の健康管理にも活用しやすい月経カップです。ただし、着色は避けられませんので注意。
装着感 | ★★★☆☆ |
挿入しやすさ | ★★☆☆☆ |
取り出しやすさ | ★★★☆☆ |
手入れのしやすさ | ★★☆☆☆ |
慣れやすさ | ★★☆☆☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
折り畳めるから持ち運び楽々!
バッグに入れておけるので、生理周期が定まらない人の強い味方。
こちらも、ディーバ同様、ハイサベさん(70mm前後)向けのカップ。
本体が柔らかいので、膣の中で開かせるのに、コツがいるかもしれませんが、リングタイプの取っ手は、取り出しやすさに貢献してくれるはず。
ビビットピンクもかわいい!
装着感 | ★★☆☆☆ |
挿入しやすさ | ★★☆☆☆ |
取り出しやすさ | ★★★☆☆ |
手入れのしやすさ | ★★☆☆☆ |
慣れやすさ | ★★☆☆☆ |
価格 | ★★★☆☆ |
日本市場では唯一のTPEという素材で作られています。
弾力性が弱いので、挿入時に手でおさえやすいというメリットがあります。
シリコーンアレルギーの人には、嬉しい選択肢。
おまけ
ここまで読んで頂きありがとうございます♪でも、あとちょっとだけお付き合いください。
世の中にはいろんな人がいます。
皆さんは、月経カップを使うための勇気ある一歩を踏み出したましたが、中には月経カップに対して嫌悪感を抱いている人もいます。
これは私からのお願いです。
月経カップに否定的な人に出会っても、決してその人自身やその人の考えを否定しないでください。
むしろ、「こういう人もいるんだなぁ~なるほどねぇ~」とその人の価値観を尊重しましょう。
自分が気に入っているアイテムを否定されるのは、ショックだと思います。
自分が応援している”推し”のことを悪く言われるのは、あまり良い気持ちがしないのと同じです。
「月経カップ使ってるの?キモッ!!」「不潔!」などと言われた時は、
「私はいろいろ調べて、気持ち悪くないし、不潔だと思ってないし、何より快適だから使ってるけど、そういう感想を持つのも理解できるよ。」と答えましょう。
そして、それ以外のことは何も言わず、颯爽とその場を去る・・・・。
こんな対応できる10代、正直・・・
かっこよすぎ!!
相手を否定せずに、受け流すテクニックは、社会に出た時とても役立ちます。
ただ、否定的な感情を相手に抱かせないように、使用上のマナーやルールは守ってくださいね。
まとめ
月経カップは、人に強制されて使うものではありませんし、急いで使わないといけないものでもありません。ましてや10代では、いろいろな経験が足りないことから、使いたくても勇気が出ない人も多いと思います。
そんな時は、じっくり時間をかけて、予習をすることからはじめましょう。
月経カップに関することでしたら、当サイトに準備がありますので、自分のペースで読んでみてくださいね!
皆さんが快適な生理ライフを送れるよう、心から応援しています!
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