【徹底解説】月経カップは処女でも使えるの?処女膜の都市伝説についても教えちゃう!【マニアの妖子】
こんばんは、妖子です!
今日は、処女膜と処女と月経カップの関係性を学ぶ回でございます。
月経カップを使う人の中には、タンポン以上のサイズを挿入したことがないという人もいます。
そうした人の中には、「入るのかどうか」という不安と、
「処女ではなくなってしまうのではないか?」という疑問を持っている人も多いでしょう。
実は、処女膜・処女というトピックは、とぉぉぉぉぉぉってもスケールが大きくて、深いトピックなのです!
まるで、月経カップみたい!
それでは、今日も元気にまいりましょう!
処女膜とは?
処女膜は、膣の入口付近に存在する弾力性のある組織です。
女性の膣は、お母さんのおなかの中にいるときは、膜(まく)によってふさがれています。
そして、生後直後に膜には自然と穴が開いて、経血の通り道が出来ます。
つまり、私たちの言う処女膜は、
「かつて膜だった組織の名残であり、もはや膜ではない」んです。
本当に膣の入口に膜が張っていたら、初潮を迎えても、経血が体の外に出てくることが出来ず大変ですよね。
名前から誤解されやすい部位ですが、この点をしっかりおさえておきましょう。
処女膜の消失

上に挙げた画像は、処女膜の形です。
白い部分が生後に空いた穴、緑の斜線部分が膜の名残です。
このように、人によって穴の開き方は様々で、小さめの穴が開いている場合もあれば、大き目の穴が開いている場合もあります。レアケースですが、右の3つのような形もあります。
ただ、どの処女膜にも共通しているのは、比較的もろい組織であるということです。
自転車や乗馬、タンポンの使用、指の挿入などで、処女膜はこすれたり、ちぎれたりして、どんどん消失していきます(処女膜が柔らかい人は伸びるだけで破れないらしい)。
消失の具合は人それぞれで、ライフスタイルと処女膜の形によっては、はじめて月経カップを使う時点で、処女膜を完全に喪失している人もいるでしょうし、まだ残っている人もいます。
日常生活を送っている中で、
処女膜がすり減るのは決して異常なことではありません。
なので月経カップを使うことで、処女膜が破れる・傷つけられるという情報があるとしたら、それは半分正解で、半分間違った認識であると言えます。
月経カップを使うことで処女膜を傷つけることはある、
でも元から破れてるし、
日常生活でもすり減るから気にしなくてOK
ということです。
処女とは?
処女膜の性質がわかったところで、改めて「処女」とは何でしょうか?
言われてみると、深く考えたことがある人は少ないと思います。
本当に膜があって、それを破って、穴が空いて処女卒業!であれば、こんなにわかりやすい話はないのですが、処女膜が「完全な膜」ではなかったとすると、なかなか複雑な予感がしますね。
実は「処女」の定義は、「国、地域、宗教、民族、性交対象の性別」によって、もっと言うと、「個人」によって大きく異なります。
ただ、日本では「男性器を膣に挿入した経験がないこと」が処女の一般的な定義のようです。
タンポンを使っていようと、月経カップを使っていようと、ラブグッズを愛用してようと、レズビアンでパートナーがいて行為をしてようと、男性器を挿入したことがなければ処女であるということです。
「処女の定義」を深堀りすると、ここでは解説しきれなくなるので、簡単にまとめてしまうと、そういうことです。
ですので、「月経カップを使うと、処女じゃなくなるのか?」という問いには、
「一般的には誤解だけど、その人の考え方次第」
というのがベストアンサーな気がします。
ここからは余談ですが、
周りのクラスメイトが初体験できゃーきゃーし始める頃から、
「処女が大事」とか「処女が魅力」とか「少女卒業」とかいう日本語を、妖子は理解することが出来ませんでした。
「だって、あんなのただの穴じゃん」と考える、かわいくない子供だったのです笑。
でも、今となっては、かわいくない幼い妖子の考えは、あながち間違ってないのではと思います。
「処女」という概念は、結局人間の都合で生まれたもので、
令和になった今でも、医学的定義はありません。
時代が変わって、いろいろな概念や価値観が変わっていくのに、「処女」は今でも、おかしな都市伝説の標的になり、奇妙に拝められています。
私にとって、とても、とても不思議なことです。
処女でも月経カップを使えるのか?
ここでの処女の定義は、「男性器を膣に挿入した経験がない」としておきます。
その上で、処女でも月経カップが使えるのでしょうか?
私が今まで受けてきた個別相談の中にも、そうした人は何人かいらっしゃいましたが、無事デビュー出来ていました。
詳しくは、別記事にて解説していますので、合わせてご覧ください!おすすめの月経カップも紹介しています。
処女膜強靭症
さて、ここからは、処女膜にまつわる病気について、2つシェアします。
処女膜は、靭帯で形成されていて、柔らかく伸びやすいです。
ですが、生まれつき処女膜が通常よりも厚かったり、固かったり、伸びにくかったりする人がいます。
性交の度に、挿入はできても痛みで辛かったり、出血と痛みがあったりする場合は、処女膜強靭症を疑ってみると良いかもしれません。
不安や恐怖など、精神の状態が原因のこともあるようですが、大部分は、生まれつきです。
ほとんどの人はこうした病気の存在を知らないため、誰にも言えずに悩んでいるのではないかと思います。
処女膜強靭症は、処女膜切除という、比較的簡単な手術で対応することが出来ます。
月経カップの利用で、処女膜強靭症に気づいたというケースは、聞いたことがありませんが、可能性としてはありえると思うので、頭の片隅に留めておくと良いかもしれません。
処女膜閉鎖症
処女膜に穴が空いておらず、膣がふさがっている状態です。
こちらも生まれつきの疾患のため、手術が必要です。
初潮を迎えても、体の外に経血が排出されないため、膣に経血が溜まっていきます。
最終的に、膣や子宮、卵管が経血でパンパンに膨れ上がるため下腹部が痛くなったり、また、膀胱や腸が圧迫され排尿障害、排便障害が起こったり、いろいろな症状が出てきます。
(見かけの上では)初潮は来ていないのに、定期的に下腹部が痛くなる、などといったサインがあるようですが、患者が思春期で周りに言えなかったり、症例が少なかったりするため、発見が遅れるケースも少なくないようです。
処女膜強靭症と同様、処女膜を切開して対応します。
こちらは、月経カップとは直接関係ない疾患ですが、知識として是非知っておいてください。
ちなみに、見かけ上の生理が来ておらず、腟内に経血が溜まっていく状態を「月経モリミナ」と言います。
まとめ
・処女の定義は人によって異なる
・処女でも月経カップは使える
・処女膜は生まれた時から破れてる
こんなことだぁれも教えてくれないけれど、無暗に(ハートが)傷つかないためにも、とても大事な知識だと思いませんか?
月経カップを使う過程で、処女膜や処女に注目した皆さんは、とってもラッキー!!!!
都市伝説に振り回されることなく、快適な生理ライフを!!!
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