【徹底解説】出産経験がある人(経産婦)の月経カップの選び方 帝王切開と膣分娩の違いは?【マニア妖子】
こんばんは、妖子です。
出産経験がある人は、何に注意して月経カップを選べば良いの?
そんな疑問にお答えするのが、本日の記事です!
私の元に寄せられる相談には、
「子育て中の生理を、なんとかしたい!」
という内容が、なかなか多いです。
妊娠中・授乳中には生理がないため、再開した時に絶望し、生理の煩わしさからの解放を、切実に願う人もいれば、
乳幼児や幼い子供をお風呂に入れる時の、お助けアイテムとして、検討している人もいます。
そんな人達にとって、今日の記事が、少しでもお役に立ちますように!
それでは、元気にいこう!!
文献を参考にまとめていますが、間違いなどお気づきの点がございましたら、ご連絡ください。
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気を付けるべき点
私が提唱している月経カップの選び方は、
・重要度順に検証する
・消去法
以上の2つを、組み合わせた方法です。
詳しくは別記事で確認頂くとして、選び方の原則は、経産婦さんの場合もほぼ変わりません。
ただし、
注意すべきは直径で、直径45mm前後を推奨
しています。

ですので、月経カップを選ぶ時は、
直径43mm以下のカップを、候補から外す作業を、一番はじめに行うのが良い
と思います。
ちなみに、ブランドによっては、
膣分娩と帝王切開を分けて考えていますが、私は区別していません。
その理由は、次の項目で、お話しましょう。
帝王切開と膣分娩
一般的に、帝王切開と膣分娩を、わけて考える理由は、「骨盤底筋へのダメージ度合が違うから」です。
月経カップの直径は、骨盤底筋の状態によって決定します。

骨盤底筋の状態には、年齢、体型、姿勢、スポーツ歴など様々な要素が関わってきますが、
骨盤底筋へのダメージが、最も大きいイベントのひとつが
「出産」です。
そして、赤ちゃんが膣を通る時、骨盤は開き、骨盤底筋は通常時の2~3倍伸びた状態となります。
これが骨盤底筋の損傷につながることがあるため、膣分娩の方が骨盤底筋へのダメージが大きい、と考えられる理由です。
ただ、ここで、とても大事なポイントがあります。
帝王切開の場合、骨盤底筋は無傷なのでしょうか?
とんでもありません!!
妊娠をすると数週間で、リラキシンというホルモンが出始めます。
このホルモンは、骨盤の骨と骨をつなぐ『じん帯』を、時間をかけて少ぉぉしずつ緩めていきます。
出産当日に「どんっ!」と緩むわけではなく、徐々に準備をしているんですね。
じん帯がゆるんでいく分、頑張らないといけないのは、骨盤底筋です。
今までなら、じん帯も一緒になって、内臓を支えてくれたわけですが、じん帯が支えていた重みが、一気に骨盤底筋に、のしかかります。
それだけでは、ありません。
そうです、
胎児の重さも、乗っかってくるのです!
しかも、最終的にはMAX約3,000グラム・・・。
普段全く筋トレをしない腕で、2Lのペットボトル1ダースを、スーパーから家まで運んだら、腕はどうなりますか?
・・・考えたくないですよね、
腕があがらない程の筋肉痛・・・・。
そのように考えると、ダメージ具合を想像するのは難しくありません(骨盤底筋に、筋肉痛があるかは別にして)。
つまり、
10カ月妊娠をしているだけで、
骨盤底筋には相当な負荷がかかっているのです。
出産を終えると、リラキシンは徐々に分泌されなくなり、ゆるんだじん帯や痛んだ筋肉は、元に戻っていきます。
しかし、戻り方は人それぞれですし、骨盤底筋が以前と同じ筋力を維持できる保証はありません。
さらに、私が膣分娩と帝王切開を、わけて考えない理由は、
妊娠中のプロセスも視野に入れているからです。
帝王切開と言っても
「予定帝王切開」
「緊急帝王切開」
があり、同じ膣分娩でも
「安産」 「難産」
があります。
同じ出産方法でも、プロセスや出産にかかった時間が異なれば、骨盤底筋への負荷は異なるはずです。
なので、月経カップの直径選びに出産方法を考慮するなら、お産の詳しいことまでヒアリングする必要があり、
もっと言うと、妊婦の体型やライフスタイルなども絡んできます。
すべてを聞き出せる状況であれば良いのですが、現実的ではないと感じるため、
「大きい直径を選ぶのが無難」と考えている次第です。
とは言っても、体は人それぞれ
さんざん「直径45mm前後のカップが良いですよ」と言って来ましたが、経産婦さんでも、小さめのカップで、快適に過ごしている人は、たくさんいます。特に、毎日ピラティスを数時間やっている人や、ほぼ毎日乗馬をしているなど、
骨盤底筋に関わるスポーツであれば、なおさら、直径は小さくても使える可能性があります。
「小さい直径でも使える」判断は、とても難しいのですが、参考までに書くと、
今まで、500件以上の月経カップ選びのお手伝いをしてきて、
経産婦さんに、小さい直径のカップをオススメしたことは、一度もありません。
・週1でジム
・毎日30分のウォーキング
・寝る前と起床直後に、10分の膣トレ
だいたいこのような人が多いので、「小さくても使えるかもしれないなぁ」と一瞬頭をよぎっても、大きめの直径をおすすめしています。
膣は小さいものに合わせて縮むことは出来ませんが、多少大きいものであれば、伸びて順応できるからです。
「大は小をかねる」という考え方、是非覚えておいて頂きたいです!
そして、小さいサイズに挑戦するのは、2個目以降のカップをオススメします。
出産後はいつから月経カップを使える?
タンポンと同じ考え方で、OKのようです。だいたい産後2カ月は、タンポンや月経カップは、使わないようにしましょう。
要注意なのは、悪露がある時。
タンポンや月経カップを使いたくなりますが、産後は免疫力低下や体力低下が著しいため、普段なら痛くも痒くもない、少しの菌でも体が負けてしまうことがあります。
安全第一!回復第一!
タンポンの使用開始や、SEX開始のタイミングは、担当医に聞くのが確実です。
月経カップは知らない医師もいるので、タンポンに置き換えて質問してみてください。
出産前の月経カップは使える?
出産前に月経カップを使っていた人は、新しく買い換える必要はありません。まずは、試してみましょう。
先にも述べたように、体は人それぞれです。
買い換える必要がある人もいますが、以前のカップを使える人もたくさんいます。
また、最初の数サイクルに違和感があったものの、後から慣れてくるというケースもあります。
出産後のカップ利用の再開は、以前から使っていたカップだとしても、
人生で、はじめてカップに挑戦するつもりで、臨みましょう。
初心に返って、まずは3カ月トライ!
経産婦さんにおすすめの月経カップ
この項目では、オススメのカップを紹介します!産後にカップを購入する前提ですので、「直径」重視です。
直径が大きくなると、比例してカップの高さも高くなるで、最終的に自分に合うかどうかは、
子宮口の高さを、しっかり測ってから、決定してくださいね!
初心者さんも含め、すべての経産婦さんにオススメしやすいのがこちらのカップ。
肉厚で安定感があり、見かけのわりに容量もあるので、「経血量多めだけど、はじめは使いやすいのが良い」という人の、強い味方になってくれるでしょう。
「とにかく、大容量が良い!」
という人にオススメしたいのはこちら。
日本市場では、最大の容量を誇るカップです。
カップ本体が長めであるため、ハイサベさんの密閉解除がやりやすいカップ。
着色をしていないカップなので、安全性に敏感な人にもオススメ。
「色でテンションあげたい!選択肢多い方が良い!」という人におすすめ。
シリコーンではなく、TPEという素材で製造されています。
メルーナは多少相性が出やすいので、「より確実なアイテムが良い」のであれば、シリコーン製をオススメします。
まとめ
直径は45mm前後で、子宮口の高さに合ったカップを選ぶ!
子育て中の生理は、苦労の連続。
工夫を取り入れて、少しでも快適に過ごせるように願っています!
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