【安全な選び方②】月経カップを安さだけで選んではいけない理由教えます!【マニアの妖子】

こんばんは、月経カップマニアの妖子です。


本日のブログは、月経カップを使う上でとても大事なことで、中華系ジェネリックがメインテーマになります。


「オリジナルの月経カップって何?」
「中華系ジェネリックカップって何?」


という人は当ブログ内の別記事を読んで、基本的なことを理解してから、当記事に戻ってきてくださいね。


この記事を読み終わった時、どのように感じるかは人それぞれ。正解はありません。


でも、月経カップは自分たちの腟に挿入して使うものであるということだけは、忘れないようにしてください。


そして、皆さんを脅すための記事ではなく、考えてもらうための記事であることも、注記させてください。


それでは、マニア度MAXの本編、スタート!

当記事には、アフィリエイトの商品を含みます。

月経カップの裏側教えます!安心・安全な選び方とは

  1. 法律はクリアしていても意外な盲点
  2. マニアの妖子が考える中華系ジェネリック
  3. 中華系の流通経路
  4. オリジナルカップも気を抜くな
  5. 心配性な皆さんのための月経カップ一覧
  6. 自分の価値観を大切に

法律はクリアしていても意外な盲点

ノプラ・Cata-MEDICA・メディケン・ウウシナ・ベルリー・ウフルナ・オーカ・やわらかっぷなどは、一般医療機器届出番号を取得しており、日本の法律はクリアしています。


「だったら、問題ないのでは?」と思う人も多いことでしょう。


実は、そこに落とし穴があります。


月経カップに関して言えば、


法律をクリアしていても、品質チェックを受けているわけではない


のです。


もっとわかりやすく言えば、「医療用シリコーン100%」と書いてあっても、実際は「医療用シリコーン:工業用シリコーン=9:1」かもしれないということです。


これは極端な例ですし、そのようなメーカーが存在しないことを祈るばかりですが、


「あり得るか、あり得ないか」で言うと、「あり得る」という話なんです。


シリコーンの種類の判別は、お金をかけて専門業者に依頼をしない限り、見分けることは不可能と言われています。なので、消費者の私たちが五感を使って、シリコーンの種類を判断するのは極めて難しいのです。


そのほか品質には、素材以外にも、製造行程・衛生管理・検品体制なども含まれます。


工場や組織の中は、見えません


だからこそ、収集出来る情報から、いろいろ想像するのは大事なわけですね。


安全性が確実でない素材や化学物質などが使われていたら、何かしらのトラブルが出るかもしれませんよね。


ちなみに、公式ウェブサイトがしっかりしていたり、お医者さんが宣伝していたりしても、なんの保証にもなりませんのでご注意を。


お金を出せば、いくらでもウェブサイトは作れます。


そして、お医者さんは月経カップの市場に詳しいわけではないので、「中華系ジェネリック」という概念は知りませんし、お金を出されればお仕事ですから宣伝します。



★「日本製」にもご注意を★
日本の法律では、商品を製造する最終工程を日本で行えば、日本製と表記できることになっています。極端な話、検品だけ日本で行えば「日本製」と記載出来るということです。「日本製」の記載があったら、よーく説明文を読むようにしましょう。

日本製と明記されたウフルナ

マニアの妖子が考える中華系ジェネリック

ジェネリック一覧_月経カップ情報サイトCupsWithYou
Nopraの中国製造メーカーが製作しているカップたち


さて、この章では、わたくしマニアの思いや、考えをシェアしましょう。


これを読んでいるほとんどの皆さんとは温度差があるでしょうし、感じ方は人それぞれです。


妖子の主観であることをご了承の上で、「こうした考えもあるのか」と参考までに読んでみてください。


中華系ジェネリックは、原価が驚くほど安いのです(少し調べれば推測できます)。


月経カップに使用して良いのは、「医療用シリコーン」です。


シリコーンにも様々な種類があり、「医療用シリコーンは、シリコーンの中でも高価」です。


この事実を皆さんが知った時、一番最初に心配する点はどこでしょうか?


私の場合は


「本当に医療用シリコーンなの?」


でした。


ただ、ひとたび冷静になると


「医療用シリコーン100%でも、あれだけの量を生産していて、


本体が薄くて(=使用するシリコーンの量が少なくて)、


カスタマーサポートなどの部署や人件費などを削減すれば、


超激安な単価も、可能なのではないか?


という考えも、浮かんできました。


「とりあえず、安い商品が良い!」という人はたくさんいます。


なので、医療用シリコーン100%で、衛生環境が整ってさえいれば、これはこれで必要な商品だと思っていました。


オリジナルカップの立場を考えると複雑ではあったものの、私はどちらかというと、


中華系ジェネリックには肯定的だったのです。


そう、・・・


「だった」


のです。


過去形です。


ここからは、中華系の中でも、特にNopra兄弟(ウウシナ、メディケン)の話になりますが、

フリマサイトで同じカップが500円で販売されていたり、

twitterでレビューを募集していたり(サクラレビュー疑惑)、

「中国の製造メーカーはどこですか?」という問い合わせに返答がなかったり(実際に連絡した)、

「変な臭いがする」「左右で厚みが違う」「毛が混入していた」などのレビューを見たりして、


「大丈夫かいな?苦笑」となりました。


そもそも、大元の中国製造メーカーも、買い手の販売資格の有無などはガン無視で、「欲しい人は誰でも寄っておいで!」と叩き売る時点で、モラルの欠如を感じます。


製造途中で、欠陥品が出るのは仕方ないですが、そうしたものが世に出ないために、「検品」までしっかり行うのが当然です


なんせ、股間に挿入するものです。


あれだけ大量生産していると、検品や製造工程の統制が、追いつかないのかもなぁと想像しました。


医療用シリコーンを使っていたとしても、そうしたところでコストカットしていては、医療機器としていかがなものかと考えてしまいます。


さらに、上記に加えて、オリジナルカップの盗作疑惑という、わかりやすいモラルの問題もあります。


特にパッケージのパクリ感がすごいです。



「一事が万事」。



モラルが低い工場がつくる月経カップ。


モラルが低い販売メーカーが売る月経カップ。


・・・・・・・・


工場でのリアルな作業は見えないから、やっぱり慎重にならないといけないなぁというのが、私個人の感想です。


パッケージ盗作_月経カップ情報サイトCupsWithYou
褒めたくなるレベルのコピーっぷりww


中華系の流通経路



前の章で、モラルについて書きましたが、図を利用して補足することにします。


CPNの協力のもと、上記4ブランドの製造元が判明しており、図のようになっています。


ノプラとウウシナ、メディケンとウフルナは、それぞれ元を辿ると、同じ工場であることを指しています。


画像をよく見るとわかるのですが、ノプラ・メディケン・ウフルナは同じカップです。メディケン・ウフルナは同じ工場なので頷けますが、なぜか工場が違うノプラも同じカップです。


外からは見えにくい場所で、BtoBのビジネスがあるのかもしれません。


★モラルが疑わしいケース★
(1)中国の製造メーカー
(2)日本の販売メーカー
(3)(1)(2)の両方


(1)の例
オリジナルブランドのデザインを模倣している


(2)の例
中国で作っているのに「日本製」と記載する / もしくは 製造国の記載なし


中には(1)(2)共に潔白で、ユーザー思いのメーカーもあるかもしれません。


でも、このような状況では、私たちユーザーがそれを見極めるのは難しいと感じるのですが、皆さんはどう思いますか?

オリジナルカップも気を抜くな

ここまで読んで、「いや、ちょっと待て」とツッコもうとしている人いますよね?


大丈夫です、ツッコまれる前に、書きましょう。


工場でのリアルな作業行程が見えない。


本当に医療用シリコーン使っているのかわからない。


というのは・・・・



オリジナルも同じです(爆)。



少なくとも私達にはわかりません。


私は人一倍、月経カップのことは調べています。でも、調べれば、調べるほど、正直、何を信じたら良いのかわからなくなっています!


これは、月経カップが「最もリスクが低い医療機器であること」と関係していると感じます。


「法律をクリアしている = 品質チェックを受けている」ではないことを上に書きましたが、


この仕組みは世界のFDA(アメリカの厚生労働省)でも同じようなもので、法律で決められているルールはとても緩いです


(それだけ命に直結するリスクが低いとも言えるのですが)


ただ、中華系にしても、オリジナルにしても、これだけ世界中で大々的に販売しているわけですから、


「じゃじゃ~ん!医療用シリコーンに工業用シリコーン混ぜてました☆」


なんてことはないと、信じています。


信じたいです(小声)。


とはいえ、繰り返しますが、実際のところはわかりません。だからこそ・・・


「皆さんの価値観を大事にしてください。」


「納得のいく月経カップを使ってください。」


と耳にタコが出来るくらい、繰り返し主張しているのです。

心配性な皆さんのための月経カップ一覧

さて、ここでは、さらにマニアックな内容をお届けします。


オリジナルブランドはたくさんありますが、安全性にお墨付きのオリジナルカップだけをシェアします。


また、繊細な人は、色なしの透明や白をオススメします。


もう、以下のブランドに問題があったら、月経カップ市場は終わりなので、安心して使いましょう笑。


FDA 510(k)の認可を取得したカップ一覧

510(k)とは・・・
米国で医療機器を販売するために必要な市販前認可。お金をかけて、安全性と有効性を示す必要があります。私が調べた中では、月経カップが取得出来る中で最もレベルの高い認可です。2014年までは、月経カップの510(k)の取得は必須でしたが、同年の法改正により免除されました。現在、510(k)を所有する月経カップブランドは数えられるほどしかありません。




自分の価値観を大切に

安全製とは直接関係ありませんが、ジェネリックとオリジナルのわかりやすい違いは


「想い」です。


オリジナルのブランドを立ち上げた創設者、そこで働く人達は、


「生理が辛い人たちをサポートしたい」という情熱を持って、月経カップユーザーと向き合っています


そして、そうしたブランドを輸入し、日本で販売している販売メーカーさんも同じです。


メーカーさんは、ユーザーをサポートするため、自分たちも必死に勉強しています。


これを読んでいる人の中には、オリジナルカップのカスタマーサポートにお世話になったという人達も少なくないでしょう。


「月経カップ = ビジネス」と割り切っているブランドはたくさんあります。それ自体は悪いことではありません。


でも、そうした「情熱」に敏感なユーザーにとっては、とても大事なことです。


私がこの活動をはじめて良かったと思うのは、メーカーの中の人たちと直接お話できるようになったこと。


そして、その情熱を肌で感じられること


マニアからしたら、もう鼻血もんです笑。


中華系ジェネリックメーカーでも熱意を持っているブランドはあります(逆を言うと、オリジナルカップでも、熱意/知識がないメーカーもあります・・・)。


先にあげたNopra兄弟のPixie cupがそのひとつです(少なくとも熱意があるように見えます)。ただ、いくら熱意があっても、製造元のモラルが希薄とあっては、萎えるというものです。


ユーザーがまだまだ少ない日本で、中華系ジェネリックが市場を席巻するようなことがあれば、


「オリジナルメーカーが、日本から撤退してしまうのではないか」


という、恐ろしすぎる未来を考えることもあります。


それでも、中華系ジェネリックを使うも、オリジナルを使うも、


皆さんの意志が尊重されるべきです。


この記事を読んで、「やっぱりナプキンが一番!」というのも選択のひとつです。


つらつらと私の想いを交えて書きましたが、


「皆さんが納得した上で、快適になる」


それがわたくし妖子が望むことです。




当記事作成にあたり、入念に調査をしていますが、間違いがありましたらご連絡ください。また、月経カップの市場は流動的なので、随時更新していきます。