【マニアが解説】月経カップは本当にエコなのか?お財布に優しいのか?【マニアの妖子】
こんばんは、妖子です。
「月経カップは環境にやさしい」
「月経カップはお財布にやさしい」
月経カップのメリットでよく見かけるフレーズだと思います。
月経カップ使用歴5年、所有数50個超えのマニア代表の妖子が
「これらのやさしさ」が本当なのか、
リアルなところをお話します。
特に、これから月経カップデビューを考えている人は参考にしてくださいね!
それでは、今日も元気にいこう!
当記事には、アフィリエイトの商品を含みます。
月経カップは環境にやさしくない?
これは、詳しくサーチしたわけではないので、あくまでも妖子の感覚でお話しします。そもそも私が月経カップを使い始めた理由には、「環境保全」の「か」の字もありませんでした。
好奇心。以上。
月経カップを使い始めて、一切ゴミが出なくなって、「エコな時代と相性が良い商品なんだなぁ」と気づいたくらいです。
そして、カップデビュー後に改めてネットを見ていると、
「ゴミが出ないから環境にやさしい」という書き込みをいくつも見かけました。
ただ、時間が経って、使用すればするほど、
「メディアが言うほどエコか?」
と疑問に思う場面も出てきました。
使い捨てナプキンから、月経カップにしたことで、間違いなく使用量が増えたもの。
・トイレットペーパー
・水
人によっては、出先で月経カップを交換する時に、ウェットティッシュや使い捨ての手袋なども使うようになります。
使用量が減る資源と増える資源。
「結果プラマイどっちなんだろう?」
多少、水やペーパーの量は増えても、タンポンや使い捨てナプキンの量が減った方が環境には良い気がするけれど・・・。
環境のために月経カップを考えている人は、そこをしっかり下調べした方が良いかもしれません。
思ったほどお財布にもやさしくない?
ここから先は、「お金」にフォーカスした話になります。大ブーイングが聞こえてきそうな目次ですが・・・
金額だけを見たら、決して「安い」とは言えないと感じます。
というのも、月経カップデビューしたら、月経カップ「だけ」で生理と付き合えるわけではないからです。
たとえば、私の例をあげましょう。
(1)吸水ショーツ
・GU3枚
・エヴァウェアコットン1枚
・楽天で見つけたヤツ1枚
(2)布ナプキン
・おりもの用
・普通の日用
・多い日用
(3)オプション品
・カップを洗う洗剤
・布ナプキンの経血を落とす洗剤
・カップ洗浄用具
・外出先でカップを交換する時のグッズ
月経カップ以外で、軽く20,000円はかかりそうです。(3)は私にとって必需品ではないため節約できたとしても、
(1)(2)は月経カップのパートナーとして手放せません。
そして、これらも結局は消耗品。いずれはボロボロになり買い替えが発生することでしょう
(とは言っても、生理の時しか使わないので、買い替えのタイミングは10年以上先と思われます)。
もちろん、これは私の例で、
ナプキンだけで過ごす人
吸水ショーツだけの人
おりもの用シートの人
など様々なので、何を使うかで金額は上下します。
ライフスタイルと工夫次第で、月経カップだけの支出におさえようとすれば、不可能ではないことも、付け加えておきますね。
とは言っても、基本的には、金額だけで考えた時、決してお財布にはやさしくないんです。
「そうなんだ・・・・ちょっとがっかり・・・」と感じたそこのあなた!
単純に金額だけを見て、月経カップを諦めるのはまだ早い!。
もう少しだけお付き合いください!!
キーワードは「費用対効果」
月経カップの価値は、「(A)月経カップの購入金額」ではなく、
「(B)(A)の金額で何年快適に暮らせるか」で考えるべきなんです。
これをそれぞれ、(A)を「イニシャルコスト」、(B)を「ランニングコスト」とします。
「月経カップを高い」と感じている人は、(A)で考えている人がほとんどだと思いますが、視点を一度切り替えることをオススメします。
私の周りで月経カップデビューした最年少は13歳。
仮に彼女の初潮が12歳、閉経が50歳だとして、生理のある人生は38年。
彼女は13歳という年齢で、月経カップという最強の相棒を見つけたことで、一般とは比較にならないほど、快適な生理ライフを手にしたと言っても過言ではありません。
個人的に、私が彼女と同じ状況に身を置いたとして、
イニシャルコストが仮に10万円だとしても、決して高いとは感じません。
私が月経カップに出会ったのは、30歳を過ぎてから。
生理に振り回されまくった人生で、思春期は生理の度にシクシク悔し泣きするタイプでした。
そんな私からすれば、そうしたすべてのことから解放される術を13歳でGET出来るのは、
まさにプライスレスです。
「ランニングコストで考える」を理解頂いたところで、次へ進みましょう。
一般的なタンポンとナプキンの利用では、生涯でかかる費用は70万円前後と言われています。
大きな壁は最初の1個
ここで皆さんに質問です。「5,000円で、今後5年間の生理生活が、数倍快適になる」
という魔法の薬があったら、買いますか?
保証は100%です。
すべての人に効く「魔法」の薬です。
この薬、高いと思いますか?
年間1,000円程度で、今ある生理のトラブルから100%保証で解放されるのです。
間違いなく、品切れ必至、転売必至の、爆売れ商品になりますよね?
月経カップがそのような商品にならないのは、
100%保証ではないからです。
「5,000円払って使いこなせなかったら、5年の快適生活どころか、ただの無駄遣い」。
これが怖くて、一歩が踏み出せない人が多いと思うのです。
頭ではわかっているけれど、
「B:ランニングコスト」より
「A:イニシャルコスト」にどうしても意識が向いてしまう 一番の要因だとも思います。
でも、現時点での
「成功率:失敗率=5:5」だとして、
この割合を「6:4」、「7:3」に出来る方法があります。
それが、
下調べ、いわゆる予習
です。
「膣の中に入れて、経血を溜める」というイメージだけで、
「難しそう、怖い」が先行し、そこで意識が止まってしまうと、
「成功率:失敗率=5:5」のままです。
それどころか、知識がないままカップを買うと、間違えたサイズのカップを選んでしまい、失敗率がぐんっ!と上がります。
私は、勢いと好奇心だけで買ってしまい、最初のカップ選びは失敗した一人です。
こうした私の失敗は、
「予習で十分防ぐことが出来た」
と、今なら自信を持って言えます。
今の生理生活を少しでも快適にしたいと思っていて、その手段のひとつに月経カップが候補にある人は、まずは予習をしてください。
私はそういう人のために活動をはじめました。
この情報サイトや私のYouTube、TikTok、twitterには、カップ選びに必要な情報を詰め込んでいます。
活動を始めた時、私は一人でした。
情報源はもっぱら海外の先輩ユーザー。日本語だったら5分で済むところを、1時間かけて英語で情報収集していました。
今は、コミュニティを盛り上げてくれる日本人の同士がいて、たくさんの情報をシェアしてくれています。
この環境は是非利用してください。
「これ以上シェア出来ることありませぇぇぇん!」
と私たちが嘆くくらい吸い取ってください。
それで、皆さんが快適ライフのための一歩を踏み出せるならマニア冥利に尽きるというものです。
大きな壁は最初の一個。
最初の5,000円を高く感じるのは、保証がないから。
では、1個目を使いこなせて、100%に近い保証を手にするとどうなるか。
沼にハマります笑。
1人で10個近く所有する「底なし沼」にハマる人は本当に一部だとしても、2個、3個所有する「プチ沼族」はゴロゴロ出てきます。
それは、
「最初の5,000円を高い」と感じていた自分が、
経験によって消失したから
です。
「もっと容量ある方が良いなぁ」
「量が少ない日用に小さいのが欲しいなぁ」と感じたら、
1個目で躊躇(ためら)っていた時間が嘘のように、電光石火の勢いで2個目を買う人も少なくありません。
「1個目のカップでもこんなに快適なのに、
世の中にはもっと自分に合ったカップがあるかもしれない!」
というレベルに到達してしまうと、ある意味悲劇かもしれません笑。
財布の状態が厳しい時でさえ、
「新しい月経カップを買ったら、アルバイトのシフトを1日多く組めば良いや」
「頑張って商談1個取れば良いや」
というマインドに変わります。
1個目の月経カップ選びには、時間をかけるそれだけの価値があります。是非、マイペースに取り組んでみてください。
知ってた?嬉しい保証制度
私がこの活動を初めてから、一番最初に交換制度を取り入れたのは、フェアリーカップシリーズを製造・販売する株式会社Deyeです。
残念ながら、2022年11月現在、キャンペーンは終了していますが、「購入したカップが合わなかったら、同社が取り扱う別シリーズに交換しますよ」という内容でした。
フェアリーシリーズは、ドラッグストアで手軽に購入出来るカップではありますが、サイズや形状が独特なので、使いこなせないという声も少なくありませんでした。
そんな中、比較的扱いやすいフェアリーカップフラワーが発売され、それと同時に打ち出されたキャンペーンです。
店頭で衝動的に購入してしまった人には、ありがたいキャンペーンだなと記憶しています。
そして、返品・交換保証を常時打ち出しているのが、エヴァカップ・スーパージェニー・ディーバカップの販売会社インテグロ株式会社です。

3サイクル使用しても満足できなかった場合、返金もしくはサイズ交換するという内容です。
この3ブランドは、いずれも人気のあるカップで、評判も高いのですが、お値段が高めなので、躊躇している人も多い印象です。
そんな人は、是非こちらのキャンペーンを利用してみてください。
もちろん、返品・交換には条件がありますので、詳しくは公式サイトのキャンペーンページをご参照ください。
このように、ユーザーの気持ちに寄り添い、各メーカーがいろいろなキャンペーンを実施してくれています。
私がこうしたキャンペーンを見つけた際には、twitterで周知していますので、是非チェックしてみてくださいね。
「安さ」だけで選ばないで
いろいろ予習をしていたら、ノプラやメディケン、Cata-MEDICAなど、2,000円代の月経カップの存在に気づくかもしれません。当コミュニティでは、それらのカップを「中華系」と呼んでおり、個人的にはオススメしていないカップになります。
中華系に関しても、気合の入った記事がありますので、のちに紹介いたします。
とはいえ、
「モラルや品質は気にしない!どうしても一番最初は安いカップが良い!」
という人に、裏技をご紹介しましょう。
動画はこちら。概要欄から07:07~へ
この裏技も個人的にはオススメしていませんが、「こういう方法もあるのかぁ」という参考までに。
2022年11月現時点の中華系は、ノプラ兄弟とCata-MEDICA兄弟の2種類です。
ノプラ兄弟は、フリマアプリにて500円で販売されていますので、まずはそちらを購入。
そして、その500円カップで、自分にベストなサイズのカップを検証してください。
「このカップよりもう少し長い (短い)のが良い」という理想のサイズがわかったところで、そのサイズに近いオリジナルブランドのカップを購入するようにしましょう。
つまり、中華系を「物差し」として利用するスタイルです。
遠回りですし、お金はちょっと余計にかかりますが、より確実な方法かもしれません。
ただし、500円のカップには落とし穴があります。
(1) 中華系よりも遥かに低品質のノックオフが多数存在する
(2) 粗悪品のノックオフに当たってしまうと、石油の臭いがしたり、耐久性がなかったりする
(3) 中華系は薄く、安定感が弱いので、オリジナルブランドとのギャップがある
(4) 500円カップを使い続けてしまう人がいる
この「中華系ものさし戦法」をオススメしない一番の理由は(4)です。
品質に問題がなければ良いですが、粗悪品だった場合、使い続けて万が一健康被害が出てしまったら悲しすぎます。
これから月経カップデビューする人は、比較対象がないので、何が粗悪品なのか判断するのが難しいと思いますので、ちょっとだけヒントを。

このカップと同じ形の月経カップをフリマアプリで探してください。そして、仕入れ先を出品者に聞いてみてください。
「Xi’an Furuize Biotechnology Co., Ltd.」であれば、ノプラと同じ工場ですので、500円の中では安全な方だと思います(思いたい)。
念を押しておきますが、この裏技を実践するかは、皆さん一人ひとりの判断になりますので、ご承知おきを。
私が中華系やノックオフをオススメしない理由は、下記をどうぞ。
まとめ
・ゴミは減るが、使う量が増える自然資源もある
・額面だけで見たら、月経カップは安くない
・「出費に対しどれだけ and 何年快適に過ごせるか」がポイント
・交換キャンペーンなどうまく利用する
・500円の月経カップで自分の膣のサイズを測る
月経カップが環境にやさしいか、お財布にやさしいかは、考え方と準備次第。
皆さんがそれぞれの価値観に合った快適ライフを手にできるように応援しています!!
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