【初心者さん必見】月経カップとは?月経カップを使う前に知るべき基本情報 【マニアの妖子】
試したカップは50個超え!
日本で最も月経カップを愛し、研究に没頭するマニア、妖子です。
ようこそいらっしゃいました!
これから月経カップを始める人に向けて、月経カップの「いろは」を紹介する当記事ですが、
すでに月経カップを使っている皆さんも、初心に返ったつもりで是非読んでいってくださいね♪
まずは知ることから始めよう!
月経カップとは?
月経カップは、生理用品のひとつ。使い捨てナプキン、タンポンに続き、「第三の生理用品」と呼ばれています。シリコーン、TPE、ゴム、いずれかの素材で製造された医療機器で、腟の中に装着し経血を溜めて使用します。
溜まった経血はトイレなどに捨て、取り出したカップは再び使用することができるため、サステナビリティな志向と相性が良いアイテムです。
なお、月経カップは、ひとつ所有していれば、十分です。
最初の購入はひとつ。使いこなせるようになってはじめて、2個目以降の購入を検討しましょう。
月経カップの歴史
月経カップの歴史は意外と古いため、驚く人も多いかもしれません。私たちに馴染みある形の月経カップが誕生したのは、1930年代初頭のことです。
その記念すべき月経カップの名前は
【DAINTETTE】。
さらに、DAINTETTEに少し遅れて誕生したのが、米国の特許リストに未だに名前を残す
【Leona Chalmers】。
公的に売り出されたカップとしては、Leonaが第一号です。
Googleで【US2089113A】を検索し、検索結果の一番上のページをご覧ください。Leona Chalmersの仕様書を見ることが出来ます!
このあと、改良を加えたLeona2が発売されますが、
・使用に対するユーザーの不安
・メーカーの経営難
などが重なり、1960年代に月経カップの勢いは一度衰えてしまいます。
しかし、1980年、知る人ぞ知るあの月経カップが誕生します。
【The Keeper】。
2023年現在、販売されている月経カップとしては最も古く、シリコーンやTPEが主流の中、ラテックスで作られています。
The Keeperが生まれた1980年代の米国は、タンポンが原因のTSSで、世の中が騒然としていました。
同ブランドは、「タンポンよりもTSSになりにくい」という月経カップの安全性に加えて、ゴミが出ないエコなスタイルを武器に、売り出しました。
その後、2002年には、初のシリコーン製で、イギリス生まれの【The MoonCup】、
世界シェア率No.1のカナダ製【Diva Cup】が誕生します。
ヨーロッパや北米での月経カップブームの先駆けは、この時期だったと言えるでしょう。
さらに詳しい月経カップの歴史は、英語のサイトが詳しいのでリンクを貼っておきます。
上に挙げた月経カップの画像も見られるので、とても貴重です!
また、生理用品全般の歴史を深堀りする日本語の書籍もありますので、当サイトのレビューサイトからご覧ください。
日本のナプキン文化に名を残す、「アンネナプキン」のエピソードは、必見です。
今となっては、ドラッグストアで手軽に手に入る使い捨てナプキンですが、先代達の血と汗と涙の結晶であることは忘れないようにしたいです。
月経カップの種類
『月経カップ』と一言に言っても、質や価格はピンキリですし、買う前によく検討して欲しい商品も多数存在します。
このトピックに関しては、当サイト内の別記事で詳しく説明しているため、下記にリンクを貼っておきます。
満足いく買い物のためにも、是非読んでみてください。
月経カップは難しい?
「月経カップに興味はあるけれど、難しそうだし、怖いし、一歩が踏み出せない。」そんな人達に、全力で伝えたい。
「月経カップを使う前の心境は、ほとんどの人が同じです。」
「あなたは一人ではありません、
だから安心してください。」
と。
月経カップは、使い捨てナプキンや、タンポンに比べると、間違いなく「難しい」です。
慣れるまでに「最低でも3サイクル」必要ですし、
うまくいかない時は、今まで経験したことがないくらい、自分の体と向き合うことになります。
こんなことを聞かされて、
「意外と簡単なんだね!」と割り切れる人の方が少ないでしょう。
唐突ですが、ここで皆さんに質問です。
スマホは使ってますか?
自転車は乗れますか?
コンタクトレンズを常用していますか?
ピアノは弾けますか?
日本語以外の言語を話せますか?
今は日常生活で何気なく行っていることでも、過去を振り返ると、
「こんなの出来るわけない!」
と奮闘した経験は、誰にでもあると思うのです。
右も左もわからなかったスマホでは、変なボタンを押してパニックになり、
はじめてのコンタクトレンズでは、目ん玉が痛くて涙を流し、
補助輪なしの自転車では、何度も転んで、擦り傷をつくり、
そんな経験を経て、ようやく日常の一コマになっているはずです。
月経カップも同じです。
使い初めの頃は、いろいろなことが起こります。
でも、それをひとつひとつ解決していくことで、最強の相棒になる可能性があります。
とはいえ、スマホや自転車と異なるのは、
腟の中に何かを入れる
ということ。
この行為に、マイナスのイメージを持つ人も、多いのではないでしょうか?
あくまでも個人的な意見ですが、世の中が腟に抱くイメージは、
・恥ずかしい
・エロい
・痛い
・過剰な神聖視
などが大多数を占めていて、そこで生きる私たちは、もはや「洗脳」されている気がします。
「腟」は体の一部です。それ以上でも、それ以下でもありません。
プライベートゾーンなので、トピックとしては繊細ですし、
セックス時に活用する、メインの部位ではありますが、
時と場合によって
「それ と これ とは別」と捉えることは、とても大事
です。
先に挙げた「恥ずかしい」「エロい」「痛い」などは、セックスから生まれたイメージだと思います。
ここでの「腟」は、
「生理を楽にするために利用する、体の一部でしかない」
と捉えてみましょう。
月経カップが難しい、と感じるのであれば、まずは
・腟のイメージを切り替える
・正しい知識を得る
以上から、始めてみることをオススメします!
【図解】月経カップルーティン
メリット/デメリット
数えられないくらいあるので、詳細は別記事で確認頂くとして、ここではよく見かけるメリット / デメリットを見てみましょう。
【メリット】
・臭わない
・温泉 / プール / 海OK
・公衆トイレのサニタリーボックス不要
・かゆみ軽減
・経血の状態 / 量がわかりやすい
・ゴミ出ない
・タンポンのような紐がない
・血が出る感覚がない
【デメリット】
・サイズ選びが必要
・初期投資が高い
・練習が必要
・外出先での交換が面倒
・取り出す時に中身がこぼれやすい
最近は、月経カップのメリット / デメリットを教えてくれる記事も増えましたが、
全員に当てはまるわけではなく、使ってはじめてわかることもありますので、
自分で納得のいくまで調べてみましょう。
特に、メーカーのサイトやSNSは注意です。
自分達の商品を売り出すのに、デメリットを書くメーカーはいませんから、一度冷静になるのがオススメ。
たとえば、メリットにある「経血の状態 / 量がわかりやすい」。
これは、本当です。
でも、いざデビューしてみて、
カップを取り出す時に、中身をこぼしてしまうタイプだと、
期待していたほど溜まった経血を確認出来ず、がっかりするかもしれません。
一方で、デメリットをなくすことは難しいですが、対策は可能です。
たとえば、取り出し時の手の汚れには、使い捨て手袋が有効ですし、
そもそも一滴もこぼさずに、カップを取り出せる人もいます(うらやま!)
このように細かく見ていくと、例外はたくさんありますが、
そこで活躍するのが口コミです!
ショッピングサイトの口コミや、当コミュニティでシェアされる体験談など、うまく活用しながら、メリットとデメリットを天秤にかけてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?月経カップへの理解は、深まりましたか?
皆さんがお気に入り月経カップに出会えることを願って、今後も惜しげなく情報発信してまいります。
また遊びに来てくださいね!!