『ケーキの切れない非行少年たち』はどうなる?人間社会どうなる?

こんばんは、妖子です。


先日読んだこちらの本に、いろいろ考えさせられたので、


自分のために記録しておこうと思います。


自分用メモなので、しまりがありませんが、ご勘弁を!



ケーキの切れない非行少年たち

  1. 身近の境界知能の人々
  2. 人間の限界
  3. AI VS 人間
  4. 人間 VS 人間


紹介する本はこちら

身近の境界知能の人々

お恥ずかしい話ですが、私がグレーゾーン(境界知能) に関する知識を得たのは、つい最近のことで、


この本をきっかけに、改めて、自分と関わりがあった人々を思い返してみました。


でも、


思い当たる人物がいないのです。


軽く検索をすると、境界知能の割合は14%、神経発達症(発達障害)は10%といった数字が出てくるので、


仮にこの数字が正しいとすると、かなりの数の人とご縁があったことになります。


このブログを読んでいる皆さんの中にも、そうした特性と共存している人もいらっしゃることと思います。


でも・・・・40年近く生きてきた現実世界で、私の記憶に残っている人物は、いないのです。


なぜだろう、と思ったのですが、


『馬が合うことがなかった』から親睦を深めることはなく、


結果、記憶に残っていないんだ
、という結論に至りました。


(上手に自身と付き合っている人であれば、私が気づかなかったケースもあるでしょう。)


ただ、学生時代ならともかく、職場にも思い当たらないのは、どういうことなのだろう。


あぁ、そうか。


対人関係や、作業効率に苦悩する人が多いことを考えると、


辞めてしまう人が多い = だから出会うことがなかったのかもしれない、と気づきました。


この本には、グレーゾーンであることが認知されずに、


犯罪者になってしまった少年・少女達が多く登場します。


『馬が合わないから、仲良くなることがなかった』。


『すぐに仕事を辞めるから、出会わなかった』。


私の記憶と照らし合わせても、あまりにも残酷で、『それも個性だよね』などと、


甘いことは言ってられない、と危機感を覚えました。


当事者からしたら、


『誰とも仲良くなれない』


『転職を繰り返すも、すぐクビになる』


他人はもちろん、自分でさえも、自身のことを理解できず、


悪条件が揃えば、殺人を犯す可能性すらあることを、


この本はわかりやすく示してくれます。


でも、なぜ最近になって、発達障害や境界知能が話題になることが増えたのだろう。


今になって、該当者の数が急増しているとは考えにくいので、認知される機会が増えたと考えるべきだと思うけれど。


なぜ?



【用語集】
★神経発達症(発達障害)
脳機能の発達に関連した障害。ASD・ADHD・LDなど。
★ギフテッド
生まれつき桁外れの能力がある人。
★2E
ギフテッドと発達障害を併せもつ人。
★グレーゾーン
IQ70以上85未満
★知的障害
IQ70未満。
※複数を併発していたり、性格も関連したり、程度も個人差があったりで、単純な話ではない。
ギフテッドを発達障害と診断されるケースも。

人間の限界

先日、生配信で盛り上がったキムタク主演のゲーム、『ジャッジアイズ』の主題は、


現代の日本が抱える社会問題、アルツハイマー型認知症


ゲーム中では、アルツハイマーがどういった病気で、どういった症状があるのか、


患者の家族や遺族にどういったドラマがあるのか、などが丁寧に描かれました。


あのゲーム自体は、フィクションですが、アルツハイマーにまつわるエピソードはリアルでしたよね。





そのアルツハイマーは、『病というより老化』


人間が長寿と引き換えに、直面することになった社会問題だと感じます。


そして、この本の主題である『境界知能』。


時間の流れが穏やかで、ほとんどが手作業だった時代。


IQが基準以下だからといって、ここまでの生きづらさを強いられることは、なかったのではないでしょうか。


アルツハイマーに苦しめられる家族、社会の都合により『はみ出てしまった』境界知能。


人間が科学やITを発展させ、好き勝手に生きてきた結果、誰かが苦しむ世界になってしまった


時間の流れが目まぐるしく、ますますせわしなく生きることを強制される未来では、苦しむ人が増える一方なのではないか。


人間本来の知能や身体能力で対応できるレベルを、超越してしまったのが、今の社会なのではないか。


人間は、限界を迎えているのではないか?


そう考えると、どんなホラー小説よりも、私達がリアルに生きる世界が一番ホラーに感じます。



1980年代にタイムスリップできるチャンネル。
この時代だったら・・と思うことが増えた。

AI VS 人間

紹介する本はこちら



『ロボットが知能を持ち、人間を攻撃してくる』という設定は、


今では手垢にまみれた映画の題材となりましたが、


そこまでわかりやすい形ではないにせよ、


AIや科学技術による人間世界の支配は、とっくの昔から始まっていますよね


停電になれば、PCは使えないし、ネットもつながらず、仕事ができない。


仕事どころか、電子決済が使えない、お金もおろせないで、日常生活もままならない。


薬や医療の力で平均寿命が伸びたは良いが、肝心の脳機能の老化は止められず、たくさんの人が苦しみ、本格的にやばいことになってきた


そして、高齢者だけではなく、若年層であっても、高度に発達した技術や、高速に過ぎていく時間の流れについていけない人達が目立つようになった。


今後、ますますAI化が加速すると思いますが、どんな代償が待っているのか。


『人間の仕事がロボットに奪われる』。


その程度であれば、かわいいかもしれません。


現代人には予測もできない社会問題が、そう遠くない未来に爆誕しても、驚かない自信があります。

人間 VS 人間

今後、職場で出会った時、私はどのようにすれば良いのだろうか。


自分が、教える立場だったら。


結論、


特別できることは、何もない。


ミスが多ければ、どうすればミスが減るのかを一緒に考え、実践してもらう。


それでも改善されなければ、お手上げだ。


どうすることもできない、という結論にいたってしまった・・・。


『決められたことを、決められた時間内に行う』。


これが出来なければ、仕事全体に支障が出るし、一人のペースに合わせるのは無理だ。


こういうことが、実際に起きているからこそ、


子供の時に、周りの大人が気づくことが大事


なんだなぁ、と改めて思う。


ただ、グレーゾーンの場合は、気づいたとしても、支援の手が届きにくいのが現状だそうだが、


それでも、対策が取れるかもしれないし、得手/不得手がわかるかもしれないことを考えると、『気づき』や『自覚』はポイントかもしれないと思う。


でも実際は、誰かが気づいてくれれば良い方で、


いじめや、孤立の原因になるし、周りの人間すべてが敵になることも少なくない。


かと言って、時代の進化は止まってくれないし・・・どうすれば良いのだろうか。


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