【体験談】低用量ピルで人生が救われた話(月経カップマニアの妖子)
こんばんは、妖子です。
今日は私の実体験シリーズをお送りします。
私は月経カップと低用量ピル(以後OC)に人生を救われた人間です。
生理に振り回される人生がどれだけ辛く、苦しいものか。
快適な生理生活を体験できて、初めて知りました。
嬉し泣きとも、悔し泣きとも取れる涙を流したのは、人生を通してあまり記憶にありませんが、
低用量ピルで、一切合切のトラブルが消失した時に流した涙は、今も忘れません。
「こんなに生理が楽になるなんて・・・」
「もっと早くに服用していれば・・」
それくらい私には衝撃的な体験でした。
生理トラブルの解決策は、OCだけではありません。
自分に合った策を見つけることが一番だと思いますが、ひとつのケースとして参考にしてもらえれば幸いです。
そして、OCが月経カップにもたらす影響についてもシェアしますので、皆さんも一緒に考えてみてください。
それでは今日も元気にいこう!!
【OC(Oral Contraceptives)】
避妊用で保険適用外の低用量ピル
【LEP(Low dose Estrogen Progestin)】
月経困難症の治療薬で保険適用のホルモン剤
※日本の法律の都合上分かれているだけで、成分等はほぼ同じ。当記事内の「OC」はOCもLEPも指す場合があります。
用語集はこちら!
地獄!生理痛とPMSの襲来
あぁ・・・・本当は思い出したくもない。
でも思い出さないと書けない・・・
それくらい、
私の生理痛とPMSは、過酷なものでした。
25歳までは、市販の鎮痛剤を服用すれば生理痛はなんとかなりましたし、PMSはまだなかったように記憶しています。
それが生理の回数を重ねるごとに生理痛は悪化していき、最終的にはPMSまで出現して、月の半分は体調に加えて、機嫌も悪いという『最高に』QOLが低い状態でした。
30代前半までその状態が続くのですが、ある日立てないほどの生理痛に襲われ、それが2サイクル続いたことがありました。
鎮痛剤を服用しても
吐く、
目が回る、
力入らない、
顔面真っ白、
当然会社も行けない。
「これから出産ですか?」の如く、家族総出で看病され、悔しさと辛さで思わず涙が出てしまうほど、情けない姿でした。
「このままではダメだ!
生理に人生を侵される!」
本能でそのように思い立ち、生理が終わるや否や、近所の婦人科に駆け込んだのが2019年のことです。
もう限界、助けてドクター
訪れた病院の医師は、女性で非常にサバサバしており、手際良く問診をし、OC1シートを処方してくれました。
「この日にまた来てねん。ファボワール(OCの種類)が体に合うか確認しましょ♪」
ということで、
受診から処方まで30分。
なんだか肩透かしを食らってしまうようなスムーズさで、「本当にこんなんで改善するのか」と半信半疑になってしまうほど。
結果から言うと、このわずか30分で、
私のその後の生理人生は、劇的に改善することになります。
ここからはうろ覚えなので、ご了承を。
2回目の受診は、OC1シートを飲み切る前でした。
血液検査は、後にも先にも、この時に1度されたのみ。
「体調はどうか?」
「服用していて不安はないか?」
などの問診の後は、
3か月分のOCをまとめて処方してもらい、私のOC人生が本格的に始まりました。
その後は、これと言ったトラブルもなく、2023年現在に至るまで服用を続けています。
おかげで、PMS/生理痛は皆無。
経血量も減って、生理が始まる曜日・時間までわかるという、最高に便利な体を手に入れました。
本当にあの時、病院に駆け込んで良かったと心の底から思っています。
あの日の妖子、グッジョブ!
「まさか血栓症?!」事件
トラブルなく・・・。
嘘ではないのです。
ただ、「謎の膝裏の痛み」に襲われた時は、「血栓症だったら困る」と思い、病院を訪れたことがあります。
せっかくなので、この時の体験も記しておくことにします。
膝を動かすと、左の膝裏が痛い。
しかし、原因不明。
激しいスポーツをしたわけでもないし、ぶつけた覚えもない。
生活習慣も変わってない。
当時の精一杯の知識と言えば、「血栓は、左の膝裏や、ふくらはぎにできやすい」ということ。
ただ、血栓症のリスクが最も高いのは、OCデビュー直後の数か月であることを考えると、その可能性はとても低いと考えていました。
OC生活をはじめて、すでに数年経っていたからです。
なので不安はそこまで大きくありませんでしたが、OC服用に関わらず、なる時はなるのが血栓症なので、これも経験だと思い、循環器内科を訪れました。
「循環器内科」とは、簡単に言うと「血管の疾患」を専門に扱う病院。
ドクターによる触診、問診、採血、そして、専門技師による超音波検査と時間をかけて丁寧に検査してもらいました。
興味深かったのは、1990年代からこの分野で仕事をしている担当医が、
低用量ピルによる血栓症の患者を、一度も見たことがない、と言っていたことです。
圧倒的に肥満や高齢者の患者さんが多く、低用量ピルはピンと来なかったみたいです。
結果から言うと、Dダイマーの数値がわずかに高かったために超音波検査を受けましたが、血栓らしい症状は見当たりませんでした。
ひざ下に重症の血栓ができた時は、ふくらはぎがパンパンに腫れるのでわかりやすいと教えてもらい、
引き続き水分補給と、長時間同じ姿勢でいないように心がけてとアドバイスを頂戴し終了。
血栓症ではなくめでたし、めでたし。
のはずなのですが・・・・
じゃぁ、この膝裏の痛みはなに?!
聞いて驚くなかれ!!
実は・・・・
「寝不足が原因」でした!
寝不足で膝が痛くなる人は、一定数いるらしいのです。
そういえば、数年前にも膝裏が痛くなり、その時は整形外科のお世話になるも、原因不明と言われてしまったのを思い出しました。
当時は、いつの間にか痛みがなくなっていて、原因究明しないまま、記憶の彼方にぶっ飛んでしまったのですが、
確かにあの時も、けっこうな寝不足でした。
原因が寝不足であることは、体感とネット上の情報で、知ることができました。
整形外科でも、循環器内科でも、原因はわからなかった・・・・。
当たり前ですが、病院に行けば、なんでもわかるわけではない。
そんなことが身に染みた体験でした。
本当に人体って不思議。
そして、とても厄介!!
血液中のDダイマーという物質の量を計測する検査。Dダイマーが異常値というだけで病気を特定することはできず、あくまでも目安。
検査のタイミングは、血栓症が疑われる症状が現れた時。
OCも病院も多種多様
さて、少々脱線してしまいましたので、OCの話に戻りましょう。
私が服用しているのは、OCジェネリック「ファボワール」。
なぜ、保険適用のLEPではなく、自費のOCを選んでいるのか。
主にこの2つが理由です。
LEPの処方は、定期的に病院での問診が必要なため、面倒だなぁと感じました(最近はオンライン問診も多いので、現地に赴くよりは、だいぶ楽ですね)。
そして、緊急時(災害など)はそれでなくても大変なのに、生理痛で悶絶することになったら地獄だと感じるからです。
処方する病院や、クリニックの方針にもよると思いますが、
OCはある程度まとめて購入出来るのが、最大のメリットだと感じます。
ただし、保険適用の方が、金額は遥かに安いです。
ですので、皆さんが今後ピルを考えているなら、ある程度の知識のもと、
「改善したい症状や、優先させる事項のリストアップ」をオススメします。
私はファボワールに不満はないですが、初診の際は全く知識がなく、担当医の言われるままだったので、その点だけ後悔しています。
今だったらいろいろと質問をし、納得した上で、ファボワールを選んでいると思います。
また、ピルの種類はさることながら、それを処方する病院やクリニックもそれぞれです。
ピル処方に慣れているドクターもいれば、そうでないドクターもいます。
中には、ピルに理解を示さないドクターさえいると聞きます。
一番良いのは、定期的に婦人科に通う家族や友人の口コミです。
彼らにお願いして、ドクターにピルのことを質問してもらい、その返答を教えてもらうのが最強かもしれません。
なお、
・OC/LEPの種類
・血栓症リスクの現実
・避妊の効果
・飲み忘れは大丈夫?
・血液検査が無意味な理由
等々、皆さんが気になることは、こちらの動画で基本的な部分がわかりやすく解説されています。
①~⑧のシリーズですが、①のみ10分で、あとは平均3分くらいの動画です。
上村先生は、私が最も尊敬する婦人科医の一人です。
tiktokでも精力的にLIVEを行っており、救われている10代がたくさんいると思います。
教科書通りの内容ではなく、たくさんの診察をされているからこそのお話で、説得力が違うなぁと感じます。
是非ご覧ください。
親も学校も教えてくれない
私がラッキーだったのは、OCを服用する友人が周りにいたことです。
家庭でも、学校でも、OCについて触れたことがない私にとって、とても貴重な情報源でした。
彼らの存在があったからこそ、あの日、産婦人科に駆け込むことができたと言えます。
こんなに生理に困っている人がたくさんいるのに、誰も、何も教えてくれない・・・。
一方で、医学の世界は日進月歩。
少し気を抜くと、あっという間に置いていかれるスピードで、新しい技術が生まれます。
・・・・・・
このギャップは、どうすれば良いのだろう?
何かのご縁で、この記事を読んでくださっている親の立場の人は、
今からでも生理で困っていないか、子供たちに訪ねてみて欲しいです。
誰も生理を語らない世界では、子供たちは困っていても相談できないのが普通です。
TikTokでは、私を含む大人たちが、こうした悪習慣を断ち切れなかったことを謝りつつ、
勇気を持って近くの大人に相談してみてほしい、と子供たちを促していますが、
大人から率先して、子供たちに歩み寄る姿勢が理想の在り方だと感じますし、大人の義務だと思います。
また、この記事を読んでいるあなた自身に、生理の悩みがあれば、
まずは、検索することから始めてみてください。
幸いにも、検索する意志さえあれば、無限に存在する情報にアクセスできます。
情報の質は玉石混合ですし、ネットには存在しないマイナーな悩みもあるとは思いますが、
動かないと現状は変わりません。
動いてみて、なかなか上手く行かないことがあっても、何もしないより絶対にマシです。
解放されてから気づきます。
生理に邪魔される人生は、本当にもったいないということに。
OCと月経カップ
さて、ここからは、月経カップマニアらしく、OCが月経カップに与える影響についてお話しします。
とは言え、私を含むCPNから寄せられた体験談を元にした推測ですので、あらかじめご了承ください。
低用量ピルは、ホルモン調整剤。
ホルモンの分泌量が変わると、体のいろいろなところに変化が起きます。
わかりやすいのが、OCに慣れるまでの体の不調。
不正出血や、胸の張りなど。
これは一過性のもので、ほとんどのケースが数か月で消滅します。
ただ、OCを服用することで、長期的に変化が生じることもあります。
そのうちのひとつが
膣内の環境。
私は、OC服用後、膣内の潤いが減り、膣壁が固くなった印象があります。
月経カップを使ってなかったら、絶対に気づかない僅かな変化ですが、
OCやホルモン剤の服用で、膣内の環境が変わったと感じるCPNは、私の他にも何人かいるため、
膣内環境に、低用量ピルが影響するのは、事実なのだと思います。
では、月経カップへの影響はどうか。
私はOC服用後、数か月で夜だけ月経カップが漏れるようになりました。
あるCPNは、ホルモン剤の服用を辞めたところ、月経ディスクのオートダンプが出来なくなりました。
この2件はわかりやすく体感として現れた例ですが、月経カップに影響が出ない人もいるでしょうし、
膣内が変化したことで、カップがさらに使いやすくなる例もあると思います。
OCやホルモン剤
→ 膣内の環境変化
→ 月経カップや月経ディスクに影響か?
症例が少ないので、やはり推測の域を出ませんが、とても興味深いトピックだと思いませんか?
気合を入れて調査するトピックのひとつとして、check listに加えておこうと思います。
類似の体験談をお持ちの皆さん、シェアをお待ちしています。
OCのメリット・デメリット
YouTubeでは、妖子的メリット・デメリットについて熱弁しております。
ラジオ代わりにどうぞ。
まとめ
低用量ピルについて、新しい気づきはありましたか?
低用量ピルの体験談は、いろいろなところで目にしますが、
低用量ピルと月経カップの関係性まで、言及している記事は、なかなかないと思います。
皆さんの生理ライフのささやかなヒントになれたら、こんなに嬉しいことはありません。
生理の悩みの解決策はOCだけでありません。薬が苦手な人は、食生活の改善でも、大きな変化が出ることがあります。
仮に・・・
・PMS4日
・月経期間7日
だとしたら、1年365日に換算すると
132日。
1年のうち、132日もの日数を、生理に振り回されている計算です!
こんなの・・・辛すぎます・・・。
まずは調べるところから、始めてみてくださいね。
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