【本気で考える災害】月経カップは本当に役立つのか 【月経カップマニアの妖子】

こんばんは、妖子です。


時折SNSでも話題にあがる生理用品と災害。


「月経カップは災害の時にも役立つ」と書いているブログやサイトもチラホラ見かけます。


でも、 本当に「月経カップは災害時に役立つ」のでしょうか?


年を追うごとに災害が増える日本。


避難バッグの出番が来ないことを願うけれど、明日はわが身。


実用的な備えを心がけたいところですね。


災害/被災に関する一般的な情報も織り交ぜつつ、あまり語られないポイントなども一緒に見ていきましょう。


この記事を書いている私も防災に関しては素人。皆さんと共に学んでいきたい所存です!


それでは今日も元気にいこう!


★注意★
防災のプロによる記事ではありません。一人の月経カップユーザーによる「皆さんに考えてもらうための記事」です。役立ちそうなURLも記載しますので、ぜひご活用ください。体験談などもお待ちしております。
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月経カップ × 災害

  1. 結論:状況による
  2. 【確認1】水は生きているか
  3. 【確認2】捨てる場所はあるか
  4. 【確認3】元からユーザーか
  5. 生理用品は不足が基本
  6. 困るのは被災者だけではない
  7. 救世主は使い捨て月経ディスク?
  8. まとめ
  9. 参考URL一覧

結論:状況による

「災害時に月経カップは使えるのか?」


結論は、ずばりコレです。


状況による。


災害と一口に言っても、多種多様。


災害レベルはさることながら、自然災害だけに絞っても


・地震
・津波
・水害
・竜巻
・火山爆発
など様々です。


その都度、自分が置かれる状況は異なりますし、どこで何が起こるか、誰にも予測できません。


環境次第で、ベストな生理用品も異なるでしょう。


場合によっては、月経カップが最良の選択になる可能性も、ゼロではないかもしれません


月経カップが使えるかどうか。判断ポイントは、いくつかあると考えています。


次の項目から一緒に見ていきましょう。

【確認1】水は生きているか



月経カップが使えるかは、「水」次第と言っても過言ではないでしょう。


月経カップは、少なくとも、1日に1度は、水と石鹸でリセットする必要があり、手の汚れを落とす際に、水を使う人もいるでしょう。


水道が機能しなくなったら、国や市町村から水の配給が行われますが、限りある水をどのように使うのか。


単身なのか、家族と同居なのか、家なのか、避難先なのか、といった状況で、優先順位も変わってくるはずです。


大規模な災害になると、ライフラインが止まることはよくあります。


このことを考えると、


災害時の備えとしての月経カップは、万能ではありません。

【確認2】捨てる場所はあるか

これが意外と盲点。


月経カップに溜まった経血を捨てる場所は、確保できるでしょうか?


しかも、血液が付着しているものなので、


安全に破棄出来る必要があります。


自宅の場合は、なんとかなるかもしれませんが、避難所の場合は、ケースバイケースかもしれません。


トイレが機能しない場合、仮説トイレがあれば良いですが、仮説トイレもすぐにできるわけではないので、状況に応じた判断が必要になりそうです。






月経カップの経血を捨てる方法として、ナプキンなどに染み込ませて破棄する方法があります。

【確認3】元からユーザーか

初心者さんにも誤解している人がたくさんいるポイントなので、改めて記載させてください。


月経カップは、購入してすぐ使えるアイテムではありません。


・漏れる
・開かない
・取れない


月経カップデビューしたら、こうしたハプニングは、100%起こると思った方が良いです。


最終的にスムーズに使える人がほとんどですが、時間をかけて慣れていく必要があります。


緊急時は、その場で問題なく使える生理用品が求められるのは言うまでもありません。


月経カップが最適な環境でも、


以前からユーザーでない人への使用は、オススメできません。

生理用品は不足が基本

以上、災害時に月経カップが使える条件について、簡単にお話ししてきましたが、


ここでは、災害時によく起こることとして、「生理用品の不足」について考えたいと思います。


実用的な内容というより、SNSでよく見かけるマジョリティーな意見について、もう少し深く考えてみた内容です。


SNSでも時折話題になるので、いろいろな意味で改善されることを願うばかりですが、


避難所では、生理用品が不足するのが基本、と考えておくべきかもしれません。





世論としては、支給される生理用品の中に「月経カップが入っていても無意味」と考える人が多いです。


その理由を見ると、私もおおよそ賛成なのですが、実はこれもケースバイケースだなと感じます。


先にお話ししたように、カップを被災時に使える条件として、普段からカップユーザーであることが大前提です。


なので、 避難先でカップの使用を強要されるのは論外です。


ただ、選択肢のひとつとして、支給品の生理用品の中にカップが数個用意されている分には、時として、大いに役立つのではと考えます。


かさばらないし、雨にも強いので、支給側の運搬も非常に楽です。


避難所では、限りある資源をたくさんの人と分け合って生活していくことになり、支給は公平が第一。


ナプキンの支給量が十分でない場合、月経カップの方が安心する人もいるかもしれません。


カップに慣れたユーザーであれば、水が十分になくても、ウェットティッシュや使い捨て手袋などがあれば、対処は可能です。


そして、ナプキンが不足していると、好きなタイミングで交換出来ないため、


漏れの心配があったり、


かぶれや膣炎などのリスクがあったりと、


心身共にストレスの原因になる可能性があります。


長期での避難生活では、良好な精神状態を確保することも大きな課題になります。


月経カップはそうした面でも、役立ちそうです。


もちろん十分な量のナプキンが支給されることが望ましいですが、そうした現実が起こる可能性もある以上、


選択肢を排除してしまうのは、もったいない気がします。


とは言っても、月経カップのサイズや、公平支給の決まりもあるので、理想的な月経カップの支給はなかなか難しいかもしれませんね。

困るのは被災者だけではない



ネットを散歩していて、「なるほどなぁ」と思った記事をシェアしたいと思います。


それは被災地で活動する救助隊やボランティアの人々についてです。


彼らの中には、遠くからやってきて現地に留まり、支援に携わる人もいます。


当然、救助活動の最中、生理になる人もいるわけです。


場合によっては、救助隊の生理用品が不足する事態も想定されます。


ある程度の準備をして現地入り出来るため、救助隊こそ月経カップが適しているかもしれません。


また、浸水被害があるところでは、下半身が水に浸る状態での作業や、救助活動の可能性もあります。


水中での生理は、月経カップが得意とするところです。


この記事のおかげで、平常時では思いもよらない視点や状況があり、何事においても選択肢があることの大切さと贅沢さが身に染みました。


【お詫び】
救助する側にスポットライトをあてた該当の記事(外部サイト)が見つからないため、シェアできず・・・。発見したら更新します。ごめんなさい。

救世主は使い捨て月経ディスク?

何度も使えて、かさばらず、配給が一度で済む月経カップ。


ただ、「水」がないと使えないのが欠点。


近年、その欠点を補う使い捨ての生理用品が、日本でも登場しています。


それが、使い捨ての月経ディスク。




使い捨てディスクのメリットは
・使い捨て
・大容量
・MAX12時間装着
という点です。


月経ディスクの容量は、タンポンの数倍。


容量が大きいことで有名なブランドの月経カップも、ディスクには敵いません。


経血量が多い人でも、12時間に1回の交換で間に合う人も多く、オートダンプが出来る人もいます。


取り外す時に手が汚れる問題は、手袋をすれば解決し、取り外して手袋を裏返せばそのまま捨てることが可能です。


とはいえ、月経カップとは装着の仕組みが異なるため、


普段から月経カップユーザーでも、いきなり使える代物ではありません。


ので、そこは注意が必要。


当然、月経カップも、月経ディスクも使ったことない人に、災害時のオススメはできません


気になる人は、日頃から練習しておきましょう。


上に紹介したMOLARAは単価が高いので、抵抗がない人は個人輸入もあります。


Flex disc(使い捨て)


※個人輸入は自己責任です。



海外で有名な使い捨てディスクです。日本から購入すると、2023年7月の為替で単価225円~380円(送料込み)です。



まとめ

★災害時の生理用品★
【月経カップの経験なし】
・ナプキン、タンポン

【月経カップユーザー】
・短期 → ナプキン、タンポン
・長期 → 環境によっては月経カップもあり
※長期は、避難所生活の長期化など
※環境や体調などによって、理想の生理用品は変わる


上記のまとめ表から、月経カップユーザーの避難バッグには、


「自分の使うことができる生理用品を、すべて入れておく」


のが理想と考えています。


ここからは、余談ですが、


災害時の生理をサーチをしていて、改めて残念に思ったことがあります。


それは、


日本の性教育の遅れが、被災地での生活の質を悪くしていた


ということ。


生理への誤解がわかりやすく公になったのは、311(2011)や熊本地震(2016)です。


あれから月日が経っているので、


生理用品をアダルト用品のように扱うボランティアや、


恥ずかしくて生理用品が欲しいと言えない当事者がいる


などの状況が、少しでも良くなっていると信じたいです。


ただ、彼らに非はなく、


生理との向き合い方を、誰も教えてくれない日本の現状に、問題があるのではないでしょうか。


性教育も、本当に少しずつ変わって来てはいますが、


周りが変わるのを待っていたら、大事なものが失われてしまいます。


「知識」は物理的なスペースを必要としない、「最強の防災」だと思っています。


自分に必要な知識、その上で、必要な生理用品を揃えて万一に備えようと、改めさせてくれたトピックでした。


この記事を最後まで読んでくださった皆さんには、「性の知識」は「生きる力」に直結し、自ら情報を取りに行く必要があることを、再認識頂ければ幸いです。