【奥が深すぎ】月経カップの硬さの秘密。快適な硬さとは!【選び方】【マニアの妖子】

こんばんは、妖子です。


今日は、自称「日本一月経カップに詳しいマニア」に、ふさわしいトピックをお届けしましょう。


はじめに言っておきますが、ほとんどの皆さんは、こんなこと興味ないと思います笑。


そして、初心者さんが読むと、混乱して、『何を選べば良いかわからない』が加速する可能性があります笑。


デビュー後、慣れてから、一読されることをオススメします。


とはいえ、そんなマイナーなトピックを、深堀りするのが、私の役目!


同じブランドで、サイズ違いをコンプしているのは、日本中探しても、私くらいだと思いますし、


なんてったって、マニアですから!


お時間が許す人は、是非、読んでいってください。


もしかしたら、まだ気づかぬ好奇心を、くすぐられるかもしれません。


それでは、あなたの知らない「月経カップの硬さの世界」、行ってみよう!



わからない単語が出てきたら、当サイトの用語集でご確認ください!
用語集はこちら


当記事には、アフィリエイトの商品を含みます。


月経カップの硬さの秘密

     
  1. 導入:固い?硬い?堅い?
  2. 月経カップの硬さは奥が深い
  3. 素材の硬さ
  4. 厚み
  5. サイズ
  6. 伸縮性
  7. 弾力性
  8. 重視すべき要素は?
  9. スポーツ時のオススメは?
  10. 硬さがわかる月経カップ一覧表
  11. 最後に

導入:固い?硬い?堅い?

物事を掘り下げる時、


言葉の定義は、超がつくほど大事!


健康や体に関連したトピックは、なおさら。


私は普段「月経カップの固さ」と表記しているのですが(なぜなら変換で一番上に来るから)


いつも違和感を覚えつつ、タイプしていました。


というか、「これ絶対違うよなぁ」と感じていました笑。確信犯です。


基本的に『伝われば良い & 細かいこと気にしないタイプ』なので、そこまで気に留めていませんでしたが、今日でハッキリさせましょう!




ということで、今日から「硬さ」で統一します。


でも、パッと見の印象は、「固さ」の方がマイルドな気がする。


それにしても、「対義語から考える」って頭良いよなぁ。

月経カップの硬さは奥が深い

皆さんが持っているカップは


硬いですか?柔らかいですか?


まず、所有カップがひとつの皆さんは、比較対象がないため、完全な主観になりますよね。


通販サイトのレビューは、まさに、主観が反映されている良い例で、


同じカップなのに、「硬い」という人と、「柔らかい」という人に分かれます


彼らの「硬い」は、何が基準になっているのでしょう?


思っていたより「硬い」。


自分の指の力に対して「硬い」。


膣の中に挿入した時の感覚が「硬い」。


いろいろな可能性が、ありそうです。


一方で、いくつか所有している人が語る硬さには、より信憑性が出てきます。


カップAよりカップBが硬い、カップBよりカップCが硬い、という具合に、


手元に比較対象があり、基準ができるからです。


でも・・・・


比較対象ができたところで、


「なんの」硬さを、比較しているのでしょうか?


??


どういうこと?


私個人の感覚では、月経カップの硬さを決める要因は、ざっくり6つに分けられます。


・素材
・厚み
・サイズ
・形
・伸縮性
・弾力性


この6つが絡み合って、最終的な硬さを決定しています。


そして、一部のカップには、抜きんでて目立つ硬さの要素があります。


たとえば、素材そのものの硬さが目立つカップ、弾力性の強さが目立つカップなど。


カップを複数持っている人であっても、この硬さの種類に気づくことができないと、本当の意味で硬さを比較するのは難しいと思います。


新しいカップの購入を考えていて、硬さを重視している人は、この6つの要素を頭に入れておくと、満足度の高い買い物ができるかもしれません。


次の章からは、6つの要素を深堀りしつつ、該当の月経カップを紹介することにいたしましょう。

素材の硬さ

「ゴム」と「ガラス」の2つの素材。


「どちらが硬いか」と問われれば、多くの人が「ガラス」と答えると思います。


月経カップも、素材そのものが硬いケースがあります。


月経カップは、ほとんどの商品がシリコーン、一部のブランドがTPEで作られていて、


素材そのものが硬いのは、間違いなくTPEです。


TPEは、ゴムとプラスチックのそれぞれの特徴を合わせ持つ、ハイブリッドのような存在。


「弾力のあるプラスチック」と聞けば、素材の硬さに納得する人も多いことでしょう。


日本市場で、TPE製の月経カップは、こちら。




メルーナと他のシリコーン製のカップを体験すると、その違いに驚く人も多いです。


メルーナをお持ちの人は、機会があればシリコーン製のカップを、手に取ってみてください。


素材の硬さに着目すると、とてもおもしろいと思います。


また、同じシリコーン製のカップにもブランドによって硬さの違いがあり、中にはとても硬いカップがあります。


ちなみに、メルーナにはソフト/クラシック/スポーツと硬さが3種類ありますが、


メルーナスポーツの素材の硬さは別格で、プラスチックの特性が思いっきり出ています


あれはマニアの皆さんには、是非、触ってもらいたいです!



厚み

カップが厚ければ厚いほど、『硬い』と感じやすくなります。


厚みがあると、折り畳んで挿入する時に、指の力が必要だからです。


シリコーンそのものは決して硬くないのに、硬い印象を与えてしまう肉厚カップ代表が、 こちら。




厚みがある月経カップの特徴は、何と言っても、安定感と密着感


膣の中でのおさまり感が、素晴らしいのです。


スクーンカップはこちらで詳しく紹介していますので、個別ページと合わせてチェックしてみてください。



サイズ

厚みや硬さなど、他の要素が共通の場合に限りますが、小さい方が硬く感じやすいです。


中には、同じブランドでも、サイズ間で素材の硬さそのものが異なったり、厚みが異なったり、形が異なったりすることがあります。


「サイズ由来の硬さ <<< その他の要素由来の硬さ」


の場合は、大きいサイズでも硬くなることがあります。


他の要素が共通していて、サイズが異なることで硬さに違いが出るのは、先ほど紹介したスクーンカップ。


あからさまに大きいサイズの方がやわらかく、扱い方にも違いが出ます。


一方、サイズ間で形も異なれば、シリコーンそのものの硬さも異なる代表例はこちら。




私がサイズ1(小)のルネットだけを、初心者さんにオススメするのは、サイズ2(大)の方が硬いためです。


柔らかいカップにも、硬いカップにも、それぞれメリットがありますが、


「初心者さんは、無難なカップを選ぶ」が鉄則


ルネットのサイズ2は、その無難レベルから若干外れてしまう硬さです。



↑ルネットはサイズ間で形が違います↑


ルネットのオススメポイントは、こちらの特集記事でどうぞ。



月経カップの形には、大別して3種類あります。




正直なところ、形だけで硬さが決まることは少ないです。


ここでは


「同じ硬さの時に、どれが最も扱いやすいか」という視点でご紹介します。


比較的硬めのカップが、3種類あるとします。違いは形だけ。素材やサイズなどは同じです。


この中で最も扱いやすいのは、V字型です。


ベル型はリム、ボール型は本体にそれぞれボリュームが来るため、V字に比べると、さらに指の力やコツが必要になります。


ちなみに、堅さの話を抜きにしても、初心者さんにオススメの形は、V字型です。

伸縮性

伸縮性は、その名の通り、伸び縮みの性質


伸縮性が強いカップは柔らかく、膣なじみが良いのが特徴で、ステムが伸びるカップが多いため、判別が比較的簡単です。


日本市場で、最強の伸縮性を誇るのは、こちら。


フェアリーカップソフト





伸縮性が高いカップは、慣れるのに時間を要するため、すべての人にオススメできるわけではありませんが、


体の動きについてくる感覚が、クセになる人が一定数います。


膣への刺激が最小限で、装着感がやさしい点が、私も気に入っています。


ただ、フェアリーカップは形が独特なので、『もう少し一般ウケしやすい形だったら良かったのになぁ~』と、残念な感想も付け加えておきます。

弾力性

月経カップにおける弾力性は、


「元に戻ろうとする力」


つまり、カップを折り畳んで指で、支える時に感じる「反発力」です。


ユーザーが「硬い」と感じる多くのケースが、この弾力性に起因している印象を受けます。


反発力が強ければ強いほど、「硬い」と感じやすくなりますが、


弾力性は、


月経カップを月経カップとして機能させるために、


最も重要な項目と言っても、過言ではありません。


膣内は収縮したり、動いたりするため、弾力がないと、カップが押し潰されたままになり、隙間から経血が漏れてしまいます


なので、ある程度の弾力は必須なのです。


ただし、例外があります。


それが、ひとつ前で説明した伸縮性の強いカップで、例外なく弾力が弱いです。


ですが、元に戻ろうとする力が弱い分、素材を伸ばすことで、フィット感を維持することができます


ある程度の弾力性は不可欠、でも、良く伸びるカップは例外と、是非覚えておいてください。


以上、6つの要素をご紹介したところで、皆さんが気になる内容を見ていきましょう。



「弾力がないと漏れる」は事実なのですが、市販されている月経カップの中で、漏れが生じるほど、弾力性が弱いカップはほとんどありません。ただし、弾力が弱めのカップ(メルーナなど)は、一部の人に相性が出やすい、という事実は覚えておくと良いでしょう

重視すべき要素は?

月経カップの硬さの要素が、6種類とわかったところで、いよいよ本題。


「快適な装着には、どの要素が重要なのか?」


『弾力性』と回答したいところですが、そこは一筋縄でいかない月経カップ。


硬さを決める上で、考慮すべきポイントは2つあり、


「扱いやすさ」と「体との相性」です。


その両者を考慮した上で、極力シンプルに回答するなら、


「その人に合ったバランス」です。


『月経カップをはじめて購入する人』と、『2個目以降のカップを購入する人』では、ポイントが異なります。


はじめて購入する人は、すべてのバランスが、標準のカップを選ぶのが無難です。


「扱いやすさ」も「体との相性」も使ってみないとわかりませんから、良い意味で、個性が少ないカップを選びましょう。


2個目以降の人は、今のカップを基準にして、検証することをオススメします


「素材はもう少し柔らかい方が良い」
「もう少し薄い方が良い」


など、経験があるからこそわかる、「体との相性」があるはずです。


後から出てくる「スポーツ時のオススメは?」も参照して欲しいですが、ひとまず自分の感覚や好みで選んでみましょう。


ここで、各要素の特徴やポイントを、リストアップしておきます。


・素材の硬さ
シリコーンとTPEでは大きく異なり、好みが分かれる。
シリコーン同士でも、個体差が非常に大きい。

・厚み
厚みがあると、カップをホールドするのが大変だが、装着時に安定しやすい。

・サイズ
自分に合うサイズを選ぶことが最優先!

・形
どんな硬さにも対応しやすいのは、V字型。
ベル型やボール型は、硬すぎたり、柔らかすぎたりすると、慣れるのに時間が必要だったり、体に合わなかったりするかも。

・伸縮性
伸びるカップは柔らかい。扱いの難易度は高いが、膣なじみが非常に良く、不快感が出にくい。

・弾力性
反発力が強すぎると扱いが大変で、弱すぎると月経カップとしての役割を果たさなくなる。ただし、伸縮性が強いカップは例外。

スポーツ時のオススメは?

月経カップを選ぶ時、骨盤底筋の状態を考慮するのは、大事なことです。


つい最近まで、骨盤底筋が影響するのは、月経カップの「直径」と「硬さ」だと考えていました。


でも、皆さんからいろいろな情報が寄せられる中で、気づいたことがあります。


プロのアスリートでもない限り、硬さは「好み」で選んでも差し支えないということです。


よく言われるのは、スポーツ時は硬めが良いという説


決してそんなことは、ありません。


実際に私は硬めのカップでも、柔らかめのカップでも、運動をしたことがありますが、


伸縮性が強くて、弾力性が弱いカップの方がしっくり来ました


伸縮性が強くて、弾力性が弱いカップは、フニャフニャですが、膣なじみが良いので体の動きについてくる感覚がお気に入りです。


一方で、ものすごく重いウェイトを扱う重量上げなどは、腹圧に耐えられる必要があります


これも『硬ければ良い』というわけではなく、膣なじみや弾力、形など、ウエイトの重さや体のコンディションによって様々でしょう。


人によっては、骨盤底筋に負荷がかかり、ダメージを負っている可能性があるため、サイズも重要です。


まとめると、スポーツ時のオススメは、個人差が大きいので特定できませんが、


スポーツをしているからといって、硬いカップを選ぶ必要はない


ということです。


ましてや、健康維持レベルの運動量であれば、硬さを気にする必要はなさそうです。

硬さがわかる月経カップ一覧表



私が作っている月経カップサイズ一覧表では、硬さを5段階で評価しています。


1が柔らかい、3が普通、5が硬い といった具合です。


ここまで読んでくださった皆さんは、お気づきかと思います。


この硬さの評価・・・


非常に、頭を悩ます作業なのです!


少し脱線しますが、もともとこの一覧表は、海外の月経カップ情報サイトを参考に作成していますが、


硬さの指標は、すべてのサイトで、バラバラなことも珍しくありません。


カップの直径や容量は数値なので、どのサイトも共通ですが、


硬さの指標だけは、評価をした人間によって、バラつきがあるのです。


ですので、他サイトの硬さの指標は参考程度にとどめ、わたくし妖子の感覚に頼った数値となっています


これが出来るのは、所有しているカップに限るので、未所持のカップの本当の硬さはわかりません。


マニアとしては、なかなかの歯がゆさです。


さて、この1~5の数値は、6種類の硬さの総合的なバランスで決定しているのですが、


これが非常に難しい・・・。


意識をして触るとわかるのですが、


ひとつとして同じ「硬さバランス」のカップは存在しない


のです!


素材は硬いけれど弾力性が弱かったり、弾力性が強くても厚みがなかったり、厳密に比較することは難しく、


最終的に「硬さそのもの」だけではなく、


「扱いやすさ」や「密着感」も考慮して評価する



ようにしています。


とういか、意図せずに、そのようになってしまいました。


硬さの細かいところまで気にする人は、この数値が参考である点をご了承頂き、


6つの要素は、私のレビュー動画等で確認するのが良いかもしれません。



最後に

★月経カップの硬さの選び方★
・初カップ → 標準の硬さ(数値2~4)
・2個目以降 → 自分の好み優先
・アスリート並の運動量 →
「扱いやすさ」より「体との相性」を考慮


いろいろ説明しましたが、初カップの硬さ選びはシンプルなので、心配する必要ないですし、


硬さの奥深さを体験出来るのは、2個目以降。


そして、極端に硬いカップや柔らかいカップを一つ目のカップに選んだとしても、使えないわけではないので安心してください。


何を快適と感じるかは、個人差があります。


硬いカップの方が安心する人もいれば、柔らかいカップの方が扱いやすくて好きな人もいます。


私のように、硬いカップが好きだったけれど、最近は柔らかいカップがお気に入りなど、途中で好みが変わることもあります。


そして、嗜好や感覚と同じように、体も変わりますので、カップを複数持っていると、


「前はAの方がしっくり来たけれど、今はB」ということも起こります。


こうした体験が出来るのは、複数持ちの醍醐味ですので、2個以上持っている人は、是非楽しんでくださいね。


さらに自分に合った月経カップと出会いたい人にとって、ちょっとでも参考になれば、とても嬉しいです。