【美術展レビュー3】『シリアルキラー展2024』『マツオヒロミ展』
こんばんは、妖子です。
予告通り、シリアルキラー展行ってきました。
毎年、開催されているようですが、私ははじめての参加。
東京のみでの開催が、非常にもったいなく感じる、興味深い展示会でした。
人類史上に名を残す、残忍非道なサイコパスな犯罪者達。
あの映画や、この映画の、モデルになった人物の作品も、たくさん展示されていました。
そして、イラストがグッと刺さり、足を向けたマツオヒロミ展もご紹介。
今日も、自分の心に正直に。
レビューいってみよう!!
シリアルキラー展2024

東京は、銀座。
普段なら素通りしてしまうような、地下の入口がこの度の会場。
階段を降りる途中に、天井から吊られたケージに入った、綺麗なお顔の生首。
『あっ』。
その瞬間、察しました。笑。
普段から、とてもコアな展覧会を開催していて、今後もだいぶ趣味の良い(褒めてます)内容が予定されています。
気になる人は、下の公式リンクから覗いてみてね。
さて、決して広くはない会場に、所狭しと飾られた犯罪者と縁のある絵画や展示。
その数、およそ40名くらいでしょうか?
△ジョン・ウェイン・ゲイシー / 『IT』モデル
△ヘンリー・リー・ルーカス
△チャールズ・マンソン
△エド・ゲイン
「サイコ」「悪魔のいけにえ」モデル
△テッド・バンディ
△アイリーン・ウォーノス
△ジェフリー・ダーマ―
などなど。
界隈では、有名すぎる犯罪者達が名を連ねます。
特に、上記で一覧にした人物は、例外なく映画化されており、ザック・エフロンが主演をつとめる『テッド・バンディ』は、個人的に注目しています(未見)。
さて、展示の中で、ひときわ目立っていたのが、映画『IT』のピエロのモデルになったジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画の数々。
彼は、自分の狂気性が商売になることを認識しており、そのために作品を描いていました。
俳優ジョニー・デップが所有していることも有名で、かなりの作品が現存しています。
今回も、群を抜いて作品数が多く、見ごたえがありました。
ただ、ジョンの作品に限らず、狂気性や倒錯、葛藤など、負のオーラを絵画から感じることはありませんでした。
私が鈍感なだけかしら?
ただ・・・・
作品のキャプションを読んでから、改めて作品を見ると、少し見え方が変わるのは、認めざるをえません。
凶悪犯罪者の幼少期が、悲惨なケースは定番ですが、あまりにひどい。
『毒親』なんて、かわいいと思えてしまうほど、
悪魔の所業、といっても過言ではない。
同情に似た感情を、犯罪者たちに覚えつつも、
彼らの手によって、命が奪われた犠牲者が存在することも忘れてはならないのです。
しかも、
夥しい数の。
『感想を言え』と言われても、言葉にならない感情を抱くのは、間違いなく、
同じ人間として、こうした機会も大事だと思います。
企画者に拍手。
最後に、忘れてはならないのが、これらの展示は、
ひとりのコレクターの所有物である、ということ!
どの世界にも、マニアはいるんですね・・・
お土産にパンフレットがもらえるので、お値段以上だと感じました。
来年もきっと開催するのでは、ないでしょうか。
万人に薦められる展示ではありませんが、気になる人は是非。
今年に限った話ですが、オンラインのみ&事前チケット購入制で、1週間先のチケットしか取れませんでした。
今から、スケジュールに書き込むことをオススメします。
マツオヒロミ展

すごくレトロなのに、お顔が現代風で、(おそらく)パソコンで描いているからか、『昔』と『今』が混ざりあった不思議な魅力がありました。
なによりも、すべてのイラストがカラフルで、私はそれだけで大満足。
一枚いちまいが、とってもかわいくて、『ご近所物語』を思い出しながら、見て回りました。
『ご近所』とはかわいさも、雰囲気も、タッチも異なりますが、
かわいいファッションデザインが堪能できるという点で、とてもワクワクしたし、ノスタルジックな感情が大爆発!!
漫画も何冊か出しているようで、『to read list』に書き込みました。
今回の展示が、他と違ったのは、ロケーション。
東京のど真ん中なのに、緑に囲まれ、真横には東京大学。
『弥生美術館』という、これまたレトロな建物は、雰囲気から満点で、少し遠いけど、ここならまた来たいと思える場所でした。
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