【美術展レビュー1】『蜷川実花展』『もじ イメージ Graphic 展』
こんばんは、妖子です。
時間を見つけて、美術展や展示会を訪れる。
ここ数年のライフワークになっています。
普段、一人でいることが多い私にとって、アートは、読書や漫画やYouTubeなどと同じで、
脳ミソの刺激・養分になります。
いろいろな発見があり、シンプルにとても楽しい。
今回のブログでは、2件の感想を残します。
どちらも終了しているので、またこういう機会があれば、ホヤホヤのうちに記事作成するようにします!
蜷川実花展 : Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠
とにかく、
すごい混んでた。
これに尽きる。
作品のインパクトがあり、知名度が高いためか、
本当にいろいろな人が鑑賞していた。
ものすごく綺麗な庭園があったのだけれど、90%の人が『映え』を狙った写真を撮るのに夢中で、
身動き取れない、作品はまともに見れない、景観台無しで、空間を楽しめなかったのが、とても残念。
でも、コロナ渦の内省的な作品からの流れだったので、力強く咲き誇る花々の中で、『映えを意識する人達』もまたアートの一部という解釈も一興。
ということにして、足早にそのエリアを通り過ぎた・・・。
もっとゆっくりしたかったよぉぉ・・・。
展覧会は、人が少ない時に行きたいですね。
いや、ちゃんと人がいない時間を狙ったのだけれど、たぶん、いつ行っても、あんな感じなんだろうな。
休日と祭日は、すごいことになりそう。
蜷川さんと言えば、派手な色使いがアイコニックだけれど、終始カラフルかと言うと、そうではなく、
光と闇の対比の中に、金魚が投影されていたり、「へぇ、こういうこともするんだぁ」と斬新だった。
派手好き代表の妖子ですから、今回の展示にも、ド派手ギラギラを期待して行ったのだけれど、
ギラギラしていたのは、一部でした。
展示会はよく行くけれど、
アートはよくわからないし(そう、私はタダ好きなだけで、知識はない)、
正解もないから、『派手な色使い』というだけで、満足度が上がる。
モノクロで、線と曲線を組み合わせたようなモダン美術展は、歩きながら寝られる自信があるくらい、
退屈です笑。
いくらその世界で評判が高くても。
そういう意味で、今回の展示は、退屈することはなかったです。
でも、とにかく、人が多かった。
もじ イメージ Graphic 展
蜷川展と、同日にハシゴ。
アート展は、ハシゴが基本。
こちらは、予想していた通りの、混雑度で(程よく空いている)、
とっっても、とっっても、
おもしろかった!
テーマは『字体』。フォントです。
普段ならスルーしてしまう題材だけれど、この日はなんとなく、入場することに。
そしたら、なんと
当たりだった。
展示会は、こういう出会いがあるから、楽しいのです。
展示作品や、閲覧できる書籍の数が多く、好奇心がくすぐられます。
当時のCMや広告、漫画などが、解説と共に展示され、思わず熟読してしまうくらい、
フォントとデザインの奥深さに、魅了されてしまいました。
ただ単に『センスが良い』『かっこいい』という直観的な感覚ではなく、
その裏では、科学的なアプローチや、人間の心理も計算されているのだから、奥が深い。
でも、アートな才能を持っている人は、センスで創り上げた作品が、無意識に科学の法則に当てはまることもありそう。
そんなことを考えながら、隅々まで楽しんだ展示会だった。
あぁいうところに行くと、物販もすごく魅力的に映ってしまい、思わず買いそうになるんだけど、
デザイン集のような本は重いので、『持ち帰りたくないなぁ』な気持ちが勝ち、帰ってからAmazonで注文しようと思っていても、
帰宅すると、熱は冷めていて注文することはないので、いつも『そんなもんかぁ』と思う笑。
逆に、衝動でその場でゲットしないと、一生ご縁がないことを思うと、家に眠っている数少ない展示会のカタログは、とても有難い存在かもしれません。
次回はもっと早くにレビューを起こします!!
告知『シリアルキラー展』
今からとても楽しみにしている、展覧会をシェアしておきます。
技術や技法というより、アートを介して、表現される凶悪犯罪者たちのアイデンティティを肌で感じる展覧会。
ここ数年、毎年行われていて、『ドロドロとした憎悪や葛藤、自己顕示欲などに襲われる』とのレビューを見かけて以来、とにかく気になっていたので、とても楽しみです。
下記、公式サイトからの説明文を抜粋します。
名指しの人物は、有名な殺人鬼なので、下調べをしてから行くと、充実度があがると思います。
「殺人ピエロ」ことジョン・ウェイン・ゲイシー、「月夜の狂人」エド・ゲイン、「カルトキング」チャールズ・マンソン、凶悪な女殺人鬼たち… 本展示では、凶悪な人物像や数々の犯罪が、小説や映画のモデルにもなった、欧米のシリアルキラー(連続殺人犯)たちの作品、セルフポートレート、資料等を蒐集するHN氏のコレクションを展示いたします。 目を背けたくなるような凶行を行った殺人者たちの描く世界は、まるで見るものの心の淵を覗きこむような凄み、寂寥感、無常感、そして得体の知れないものと対峙した時のような緊張感に溢れています。 個々のバックグラウンドにより焦点を当てた展示構成で、日本では殆ど目にすることのできない犯罪者たちの痕跡を展示する、貴重なコレクション展です。
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