【徹底解説】月経ディスクのメリット・デメリット・使い方を解説します!月経カップとの比較も
こんばんは、妖子です。
本日は、
月経カップをこよなく愛し(試した数は65個以上)、
すべての月経ディスクから嫌われている私が、
1年と数か月、ディスクと奮闘し、
その上で学んだ
月経カップと月経ディスクの違い
を語って行こうと思います。
月経ディスクも、月経カップと同じくらい深い世界です。
巷で見かける月経カップと月経ディスクの違いの説明では、
『1割も、説明出来ていない!』
というのが、正直な感想です。
残念ながら、私は月経ディスクとの相性が最悪ですが、
そんな私だからこそ気づけたこと、
そして、月経ディスク愛好家のCPNから寄せられた実体験や、
海外の情報サイトに掲載されている一般情報を、余すことなく、当記事に盛り込みたいと思います。
今は、月経カップで満足している人も、ライフスタイルの変化次第で、月経ディスクを検討することがあるかもしれませんし、
月経カップと月経ディスク、どちらでデビューしようか、リアルタイムで迷っている人も、いるかもしれません。
そんな人達の助けになれば、嬉しいです。
それでは、今日も元気にいこう!
用語集はこちら!
メリットとデメリット
月経カップを基準にした時の、月経ディスクのメリット・デメリットを、まとめた表がこちらです。
以降の項目で、ひとつずつ詳しく解説していきます。
なお、これからの解説を読み進めていくと、
『いやいや、ギャンブル過ぎるだろ!』
と思う人が、続出すると思います。
しかし!
それをわかっていても、記事にする理由は、
デメリットを、圧倒的に上回るメリットが存在する
からです。
『私はディスクいらないなぁ』と感じる人も、是非最後まで読んでみてください。
選び方
選ぶ時のポイントは、サイズです。
月経カップ → リムの直径と高さ
推測できる
月経ディスク → リム直径
推測できない
そうなんです。
月経ディスクは、
使ってみないと、サイズがわからない
というデメリットがあります。
そして、いくつかあるデメリットのうち、
これが最も大きなデメリット
であり、ギャンブル性だと個人的には思います。
月経カップの場合、サイズを間違っても物理的に装着できないケースは少なく、
『経血を溜める』経験や、溜める生理用品の良さを体感しやすいです。
一方で、ディスクは、サイズを間違えると、
装着すらできない人もいて、残念な結果になることがあります。
一般的に、
と言われていますが、これもほとんど当てにならないと感じます。
(その理由は、次の項目で説明します。)
しかも、さらに厄介なのは、
サイズに関係なく、
ディスクを使用できない、腟構造の人が一定数いる
ということです。
これも、使ってみないとわからず、比較的、子宮後屈に多いと言われています。
ただ、子宮前屈でも、子宮口の向きや出っ張り次第で、使えない人もいるので、
使用前の判断はとても難しいです。
ちなみに、前屈なのに、ディスクが使えない代表例が
私です!!(涙)
このように悪戦苦闘するユーザーがいる一方で、ディスクと相性が良い人もたくさんいます。
そういう人は、ほとんどのサイズで問題がなく、
初挑戦の段階から、苦労なく、使いこなせるので、
『もうカップに戻れない!』となります。
まさに、
ハイリスク、ハイリターン!!
こうしたことを考慮して、はじめてのディスクは、
『金額が安く、使いやすい』ブランドをオススメします。
それが、日本製の使い捨て月経ディスク【MOLARA】の2個パックです。
とは言え、MOLARAも単価は高いので、
『単価ではなく、体験料で考える』
と、前向きに挑戦できるかもしれません。
MOLARAは、ワンサイズなので、サイズで悩む必要がありません。
大はずれか、大当たりか!
この価格なら、結果が残念でも、私なら諦められます。
挿入・装着
挿入→ディスクやカップを腟に入れること
装着→正しい位置にセットすること
月経ディスクは、月経カップに比べて、
とても細いです!
カップの挿入が苦手な人は、『月経ディスクの細さ、最高!』となることも少なくないです。
ただ、人によっては、腟円蓋までディスクを押し込むのに苦戦することがあります(私です)。
そんな人にとっては、子宮口の前で開かすカップの方が楽かもしれません。
月経カップは、違和感がない場所で、カップを開かせて、密閉環境を作り出したら、装着完了。
月経ディスクは、後腟円蓋まで十分押し込んだら、手前のリムを恥骨側に押し上げ、恥骨の裏に引っかけて装着完了。
最初は、カップもディスクも、正しく装着できているかわからないと思います。
でも、それで良いのです。
とりあえず、ナプキンをして、そのまま生活してみましょう。
その結果、漏れや痛み、異物感がなければ、正しく装着出来ていた、ということです。
回数を重ねると、自分にとっての正解が、わかるようになります。
これが最強の武器、
『慣れ』です!!
時に、『習うより慣れろ』も重要なのです。
さぁ、ここで、先に出てきた、下記について解説しようと思います。
一般的に言われている上記のルールは、
挿入だけに注目しており、装着のことを考えていない
と言えます。
挿入のことだけを考えたら、ローサベの人は小さい方が楽で、ハイサベの人は大きい方が助かります。
でも、例えば、ローサベさんでも、装着の段階では、
小さい直径だと合わないという人がいます。
こうしたジレンマがあるのは事実ですが、2サイズ展開しているブランドでは、どちらか選ぶ必要があります。
使ってみないと、わからないのであれば、とりあえず一般的なルールに従っておきましょう。
使用感
『密閉の必要がない』というメリットと、『事故が起きやすい』というデメリットについて説明します。
カップ・ディスクを、それぞれ漏れなく使うための条件は、下記の通りです。
ディスク・・・子宮口周辺にしっかりはめこむ
密閉力が強いカップだと、吸い付かれる感覚を覚えることがあり、それが苦手という人がいます。
その点、ディスクは、引っかけているだけなので、密閉力による不快感はありません。
ただ、密閉力がない代わりに、意図しない瞬間に、
盛大に漏れることがあります(=アクシデントダンプ) 。
隙間ができて、そこから漏れる
サイズが合っていると、アクシデントダンプは起きにくいですが、
最初のうちは、サイズが合っているかわかりませんので、ナプキンと併用して、様子を見ることをオススメします!
外出先での交換
ここでは私が考える、
ディスクの最強のメリット
を2つご紹介します。
容量の多さと、オートダンプという機能です。
ディスクは、圧倒的に容量が多いため、月経カップでは出先で交換の必要があった人も、
ディスクでは、交換が不要になる可能性があります。
また、満杯になったとしても、オートダンプで簡単にディスクの中身を排出することができます。
トイレでこのような姿勢で軽くいきむと、ディスクを取り外すことなく、
経血だけを、排出できるのです!
残念ながら、オートダンプは全員ができるわけではなく、これも使ってみないとわからないのですが、
オートダンプが出来る人は、世界が変わるかもしれません。
いずれにせよ、
『外出先で交換』という概念そのものが、なくなるかもしれません!!
取り出し
ディスクも、カップも、指を普通に入れただけでは、届かない人がいますが、
どちらも、必ず自分で取れます!
正しくいきむことで、カップは下がってきますし、ディスクは恥骨の裏側からリムが外れます。
『パニックにならない』
のがポイントです!
ディスクはリムに指をかけたら、このまま取り出すことができます。
カップは、密閉しているため、密閉解除の必要がありますが、ディスクはその手間がありません。
カップも、ディスクも、『そのままでは痛い』という人は、挿入時のように折り畳むことを意識しましょう。
そして、ディスクは手が汚れやすいので、覚悟しておいた方が、ダメージが少なくて済みます。
汚れ方は人によって、ディスクによって、カップによって、異なりますが、初回は何が起こるかわかりません。
何が起こっても、対処しやすいように、お風呂場で取り外すようにしましょう。
価格
現状では、カップよりも、ディスクの方が高く、
中華系のディスクであっても、なかなかのお値段です。
価格が下がるのを待つのも、ひとつの手ですが、カップより時間がかかるかもしれません。
2022年から2024年の間に、カップは、複数のブランドが大幅に価格を下げています。
その理由は、中華系の安いブランドが数多く現れ、高くても使いやすいブランドが増えてきたからです。
海外のディスク市場を見てみると、カップ市場に比べてだいぶ小さく、カップほどの勢いはありません。
海外ですら、そのような状況なので、日本の未来におけるディスクの立ち位置は不明瞭です。
現在、『体験料』として、最も安いのは、先に紹介した使い捨てディスクの2個入りパックです。
まとめ
『使わないとわからない』が基本
サイズが2展開あるブランドは・・・
・ローサベ → 直径が小さい方
・ハイサベ → 直径が大きい方
【挿入】
カップのゴール・・・子宮口
ディスクのゴール・・・後腟円蓋
【装着】
カップ・・・正しい位置で開いて密閉
ディスク・・・手前のリムを恥骨に引っかける
【使用感】
カップ・・・密閉感あり、漏れ少ない
ディスク・・・密閉感なし、事故の漏れ多い
【外出先での交換】
カップ
→最大約50ml、カップごと取り外す
ディスク
→最大約75ml、オートダンプ可能
【取り出し】
カップ・・・密閉解除が必要
ディスク・・・リムに指をかけて、引っ張る
【価格】
カップ<<<ディスク
カップに比べて、
ハイリスク・ハイリターンの月経ディスク。
ハイリターンを得ることが出来たら・・・
カップには、戻れないかもしれません!
もしくは、月経カップに、あえて挑戦しようとは、思わないかもしれません!
体は一人ひとり、違います。
月経カップと月経ディスクを、併用している人もたくさんいます。
納得いく生理用品や使い方で、皆さんが快適になりますように!
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