【書籍レビュー】「夫のちんぽが入らない」膣とメンタルの関係性

★若干のネタバレあり★
こんばんは、妖子です。


過激なタイトルからは、想像しにくいかもしれませんが、


なかなか重めの、鬱のドキュメンタリーです。


幼少期の家庭環境から鬱への経過、鬱当時の状態・心境、そして、


「このままで良いんだ」と、自然体に落ち着く境地まで。


余すところなく記した、鬱との共存体験記。


共鳴してしまうと、一緒に(メンタルが)落ちてしまうかもしれないので、ご注意を。


ありのままの自分を解放して、認めること


これが、この本のすべて。


オチらしい、オチはありません。


でも、それは、実体験だから。


本日のレビュー、いきましょう。



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夫のちんぽが入らないレビュー

  1. レビューを記事にした理由
  2. 家庭環境は大きく響く
  3. 夫のだけ入らない
  4. 夫のデリヘル問題
  5. 自身の崩壊


紹介する本はこちら



レビューを記事にした理由

本は普段からよく読みますが、レビューをブログの記事に起こすのは、本当に一部。


当サイトでは、これで2作品目だと思います。


タイトルからもわかるように、主人公は、


「パートナーの性器が、腟に入らない」


という悩みを、抱えています。


このサイトは、月経カップの情報発信がメイン。


『月経カップに、興味があるけれど、怖い』という感想は、よく聞きますので、


恐怖を取り除くためのヒントを、発信することも多いです。


そんなサイトの管理人をしている私ですから、この本のトピックには、とても感心があったわけです。


なぜ、旦那以外の男性器は入るのに、旦那のは入らないのだろうか?


気持ちが影響している?物理的な問題?


月経カップ使用のヒントになるかは疑問ですが、


体と向き合う重要性を感じ取ってもらえれば、と思い、単独記事として取り上げました。

家庭環境は大きく響く

主人公(作者)の母親は、いわゆる『毒親』です。


しかも、田舎暮らしで外から入ってくる情報がなく、家庭内の常識が絶対で育ってしまった点は、不憫でしかない。


田舎と都会の圧倒的な違いは、体感できる情報量の違いだと思います。


都会、もしくは、都会周辺にいると、話しには聞いていた都市伝説を、実際に目にする機会が多くあります。


都会は都会で、情報量が多すぎて、しかも、不要な情報もあるから、どっちが良いとは到底言えませんが。


大人の汚れた社会を、身近で目視できる体験は、必要悪なのかもしれません。

夫のだけ入らない

ある男性(旦那)と運命的な出会いをしたものの、頭を悩ますのが、


ちんぽ入らない問題


原因は、明言されないため、読了後も解消されません。


ものすごくビッグサイズだとありましたが、原因が深く書かれていなかったので、


そこが残念でした。


心理的な問題なのか、物理的な問題なのか、


カウンセリングを受けてほしかったというのが、一読者の願いです。


ただ、異なる見方をすると、正しい性知識がないと、


『病院に行く』
『挿入するためのコツを調べる』


といった、当たり前のことにも、考えが及ばないのかもしれません


出来ることは、たくさんあるのに、ローション一辺倒で、イライラしてしてしまったのが本音です。


でも、これが性の知識の、一般レベルなのかもしれない、と思うと、


イライラより、心配の方が色濃くなりました。


原因は明言されていないけれど、心理面と、腟の状態が、関係していると思わせる描写は出てくるので、


非常に興味深く読みました。


それにしても、この作者の最大の幸運は、


この旦那に出会えたことだと思う。



物理的に、腟に挿入ができない疾患に、『処女膜強靭症』があります。メンタルの健康状態とは、ほぼ無関係であり、先天的な疾患です。詳しくはこちら

夫のデリヘル問題

ずっと重い雰囲気の本作の中で、このエピソードは、読者としては救われました。


声を出して、笑ってしまった。


前章のような問題があるため、夫の風俗通いを黙認している作者。


ある日、ネット履歴から、旦那が指名する女の子を、つき止めてしまいます。


「えっ、これから指名しに行くのに、そんな格好で良いの?!」


「お金は持ってるの?!」


などと、老婆心全開で、畳み掛けてくるので、思わず笑ってしまいました。


全体的に重い話しではありますが、ところどころ笑える箇所はあります。



読了したのは、だいぶ前なので、私の中には、笑った記憶しかないのですが、このやりとりの中には、作者の忸怩たる思いがあったかもしれません。

自身の崩壊

教師である作者は、クラスの生徒からイジメにあいます。


そのことが引き金となり、精神状態は悪化の一途をたどります。


読んでいても、辛いの一言。


鬱にハまり込んでしまうと、そこから抜け出すのは難しい。その後は、もちろん、


負のループ


最終的に、


「子供は産めなくても良いし、ちんぽが入らなくても良いじゃないか。


仕事も十分にはできないけれど、それで良いんだ」



という境地に至ってくれて、本当にホッとしました。


鬱と一言にいっても、十人十色。いろいろなケースがあります。


そして、夫婦の形も、個人の考え方も、人それぞれ。


ご都合主義や、性知識のなさが、リアルな人生そのものな感じがして、好感が持てました。


いろいろな感想があると思いますが、ドラマや漫画もあるので、


手に取ってみてはいかがでしょう?



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